6月総会の報告

11月の京都大会準備をしているうちに、7月が終わろうとしています。総会の報告が遅くなりすみません。

6/18(土)に第11回通常総会を無事終えることができましたので、当日の様子を写真でお伝えして報告にかえます。

議事録と役員名簿は、HP「協議会について」のタブの中に保管してありますので、ご確認ください。

今年度のメイン行事は、やはり「第7回小水力発電全国大会」です。

2020年からのコロナ禍以後、関西協議会も2年間、十分な活動が出来なかった分、秋の全国大会に向けて、会員の皆さんのご協力を得ながら成功に向けて準備したいと思っています。

「第7回全国小水力発電大会in京都」HP

http://j-water.org/taikai/

8月中旬までには、プログラムの公開と、一般参加の募集が始まる予定ですので、その時にはまた、皆さんにお知らせします。

京都商工会議所でのリアル参加と、オンライン参加をつないだハイブリッド方法で
奥村監査役の監査報告
理事を勇退される南川元会長から嵐山発電所の思い出を
理事を継続していただく右から5名と、今年度から理事になっていただく左から3名、計8名の理事候補が承認されました
後半の事例発表ー1、和歌山県かつらぎ町「金剛の滝水力発電所」、JAGシーベル山本さんの発表
事例発表ー2、福井県おおい町、南川サイフォン式水力発電所は、オンラインで吉川さんから

                   事務局:里中

全国小水力大会:11/10ー12、京都へおこしやす①~出展企業さんの募集開始してます

2010年山梨県都留市で開催された「第1回小水力発電サミットin都留」から数えて通算12回目となる「第7回小水力発電全国大会in京都」が、2022年11月10日(木)~12日(土)にかけて、京都市内で開催されます。

詳しくは、下記のHPで、過去の大会も含めてご覧ください。

全国小水力発電大会 第7回 京都 (j-water.org)

去る2月4日に、主催団体となる実行委員会の立ち上げを済ませました。その時の様子は、大会オフィシャルfbに写真があります。小水力や再生可能エネルギーに関するニュースもありますので、ぜひ、fb登録をお願いします。

(20+) 第7回全国小水力発電大会in京都 | Facebook

秋の本番に向けて、現在、プログラム案や分科会、エクスカーション先など検討を始めていますが、その前に、京都大会の展示会に出展していただく協賛企業さんの募集を開始しました。

募集要項はこんな感じです。

過去11回開催されてきた全国大会ですが、西日本での開催は2013年の鹿児島サミット以後久しぶりで、京都大会は初めてです。

会場は京都駅から地下鉄で2つ目、交通の便やホテル、買い物のアクセスが良い、四条烏丸の京都経済センターで開催します。

京都経済センターの詳細は、下記HPに入っていただき「フロアガイド、2階、京都産業会館ホール」が展示室の様子が分かります。

フロアガイド | 京都経済センター (kyoto-kc.jp)

展示会は2階で10日と11日連日開催しますが、大会2日目は7階の京都商工会議所会議室で、企業プレゼンテーションを展開する予定です。

出展ブースを出してみようかとお考えの企業さん、協賛して会社のPRをしてみたいと思う会社の皆さんは、ぜひ、奮ってご参加ください。

問い合わせ先は、

E-mail:kyototaikai-2022@kansai-water.net

電話=080ー7051ー5830(里中)

出展、協賛、名刺広告の申込用紙は下記です。

池田市のフェスティバルでピコ水車、稼働しました(2021/11/13-14)

関西広域小水力利用推進協議会は「100kWも100Wも」と発電規模にはこだわらず、売電目的であっても、自家消費であっても、地域の人々や社会に役立つ水力利用を求めてきました。

ピコ水車については、自転車のハブダイナモを利用した手作りのようなものを、試験的に設置する事は、過去何度かやってきましたが、運営委員の平井さん(高知県在住、三原村「ふるさと発電所」管理者)が「Cstream-1」というシステムを開発しています。2019年春に、水車一式をお借りして協議会メンバーで、京都市内鞍馬と大津市内比良で、仮設実験した事もあり、性能や仕組みを確かめてきました。

「Cstream-1」の仕組み~「取り組みの経過を示す掲示板」より
蓄電と電気制御の説明、落差と水量がベストマッチしたら200Wが可能です

その下地があって今回、池田市の佐々木さんから「どこかで出来ないだろうか」と相談があって以後、運営委員の平井さんと一樋さん(池田市在住)、理事の岡山さん、里中と、佐々木さんら池田市メンバーとで検討を重ねた結果、11/13-14のイベントでご紹介できるまでになりました。

以下、一樋さんの報告と写真(里中撮影)をミックスして、今回の取り組みを報告します。

***********************

ひょんなきっかけからスタートした、大阪府池田市での小水力発電の設置について、簡単に報告させていただきます。

去る11月13日(土)〜14日(日)の2日間、大阪府池田市の廃校となった「旧細河小学校跡地」において、第2回BOTAFES(ボタフェス;ボタニカルフェスティバルの略、意味は植物由来とのことです。類語としてオーガニックがあるようです)が開催されました。

https://botafes.jp/

このフェスティバル会場で、小水力発電を使って、電動バイクを走らせようという取り組みでした。

当日は少し肌寒い一日でしたが天気にも恵まれ多くの人が参加されているようでした。

旧細河小学校運動場の会場、正面入り口、コロナチェックしてから入場
たくさんの親子連れ、楽しそうな子ども達です
木材や植物、植木などの展示と遊具。池田市内以外からも参加者も多そうでした
寄せ植えやクリスマスリースづくり、体験しながら自分だけの作品に
体育館をはさんで、東側でピコ発電、北側で電動バイク試乗会。市の災害備蓄倉庫が横にあります

小水力発電の設置実演については、今年のGW明けに、池田市エコスタッフで活動されている佐々木さんから関西小水力事務局の里中さんに連絡が入り、たまたま地元在住の私のところに連絡が入るところからスタートしました。

当初はコロナ禍によりフェスティバル会場の関係で別の場所で開催される予定となり、そのすぐ後ろを流れる一級河川(猪名川)の支流となる「余野川」で発電できないか?あるいは周辺の農業水路など、発電場所の選定から小水力メンバーとの調査交流から始まりました。

「取り組み掲示板」より取水場所を探している様子

しかし途中で当初通りの旧小学校跡地での開催ができることになり、発電機設置場所とその利用方法、あるいはフェスティバルのみでの設置から、恒常的に設置利用できる運びとなり、水量は少ないながら落差が若干取れ、かつ水利権や行政の管理主体の範囲などが比較的条件が揃うという恵まれた環境もあり、池田市のシンボルとなっている「五月山」の排水路の流れを利用しようということになりました。

ちょうど現在利用されていないお寺の横にあった、洗い場に水路に降りる階段や堰板を嵌め込める溝などが残っており、仮設置でありながら取り敢えずフェスティバルでの実演に利用することになりました。

お寺横の水路で取水しました、これを設置するまでも苦労たくさん
水路にはわせて配管、体育館東側に水車を設置、ここで発電します

この結果、発電量は当初計画の4割ほど(40W強)になりましたが、高知県の平井さん提案の発電機や導水管、取水口などを具体化することになりました。

今回の設置に関しては、池田市エコスタッフの佐々木さんの奮闘もあり、池田市の行政関係者(環境政策課、土木課等)の大きな協力もあり、公図や水利権の調査、導水管の設置などがスムーズに行うことが出来たと思います。

体育館への道に展示されていら「これまでの取り組み掲示板」より配管の様子
池田市役所職員の方のご協力のお陰です、ありがとうございました

またフェスティバル当日は、多くの方に関心を持っていただき、2日間ほぼ終日現地で説明をする、という有難い活動をすることが出来ました。

池田市細河地区には、植木屋さん、園芸店がたくさんあります
こうした移動販売車が4-5台出ていましたので、お腹もいっぱい

ただ残念なことに、電動バイクの性能が非常に良く、一旦満充電すると丸一日補充電する必要がなく走行でき、折角発電しても、初日目の夜間にバイク用に充電しておくという勿体無い使用となってしまいました。

電気で動くバイク。子どもも大人も、乗り心地を確かめて一周します
好評の電動バイク。バッテリーの持ちがとても良いのです

またバイク試乗会場と発電場所が少し離れていたために、バイクに試乗された方が全員発電機を見る、ということにはなりませんでした。

発電場所で、子どもさんらに水車の説明をする一樋さん

ただしその分、佐々木さん他の尽力で、設置計画の段階からの写真や説明文などが用意され、あるいは掲示されており、地元の人の驚きや、小学校関係者の方からの環境教育に利用したい、という声もあり当初の目的は十分果たせたのだろうと感じています。

また、関西小水協での事前宣伝もあり、兵庫県三田市や京都府福知山、淡路島洲本市などからも見学に来られていました。

地元のケーブルテレビでも取材されていました。

今後は取水口の本設置(さらに上流)と、独立電源として自家消費のため小学校跡地にある「配食センター」の電源として接続する計画で進めています。(最終的な完成目標は年度末を予定?です)          (文責:一樋、写真:里中)

富山大会に参加しました(2021/10/28-29)

2010年の「第1回小水力発電サミットin都留」から数えて11回目となる「小水力発電大会in富山」に参加してきました。関西協議会からは竹尾理事、岡山理事、奥村監事、廣瀬運営委員、春増運営委員、里中事務局長です。各地から集まった小水力仲間との久しぶりの再会の場面が、あちこちで見られました。

昨年2020年はコロナの影響を受け延期となったのですが、今年もまだコロナ禍の中でいろいろな制約を受けながら、開催されました。この間の「富山大会実行委員会」のご苦労ははかり知れないと思います。開催のこぎつけた関係者、皆さんのご尽力に感謝いたします。

当初、開催日程には3日目にエクスカーションが予定されていましたが、残念なことに、交流会とともに中止となりました。リアル参加者が従来よりも少ない分、開催の様子を同時配信するハイブリッド方式をとっていて、過去の全国大会にはない配慮と努力をされていました。

富山大会で中継された当日の様子の一部は、今も、下記HPから見ることができます。

http://j-water.org/taikai/index.html

上記HPに、富山大会のプログラムもあります。2日間、撮影した写真で富山大会の様子をお届けします。

会館入り口、コロナ対策をとっています
大きなホールですが、間隔を空けて座ります
「持続可能な地域社会形成に向けた小水力発電の役割」講師:上坂博亨さん
パネルディスカッション「”水の王国とやま”から発信する小水力発電の未来」
企業展は2日間とも大賑わい
2日目、第2分科会「政策とファイナンス」
2日目第3分科会「小水力発電の市場対応」

写真以外にも、特別セッション「WEB版小水力甲子園」や出展企業のプレゼンテーションが別の会議室で開催されていました。

特別講演は、前富山市長森雅志さんの「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」でした。公共交通LRTが市内を走る風景はよく目にすると思いますので、私が目についた会場周辺の街並みを紹介します。壁面を使った花壇、植物の寄せ植えが、公共の建物以外にもたくさんありました。街路樹替わりの寄せ植えが全部の街灯にあり、とてもきれいでした。

会館のすぐ前、富山城跡公園
富山県庁敷地内にある充電ステーション
富山市役所の壁面花壇
富山市役所、壁面花壇-2
民間の建物にも壁面花壇
街路を飾る球根ベゴニアの寄せ植え
「立入禁止」はこんな風に

来年の「第7回小水力発電大会」は、京都市内で開催されます。

2022年11月10日~12日の予定で、会場は、四条烏丸の「京都経済センター」です。

https://kyoto-kc.jp/

富山大会では断念したエクスカーションも企画しようと思っています。

来年の事で気が早いですが、2022/11/10-12は京都で小水力大会があると、どうぞ、皆さん、今から予定に入れておいてください。今後、プログラムが決まり、募集が始まりましたら、順次お知らせします。よろしくお願いいたします。   (文責:里中)

6/20第10回総会、終えました

去る6月20日の午後、京都市下京区「キャンパスプラザ京都」の会場とオンライン参加者をつないで、初めてのハイブリッド方式での総会を、無事終えることができました。

昨年からのコロナ禍がこんなに長く続くとは予期していませんでした。昨年は「書面議決」という慣れない方法で進めましたが、その頃では(来年2021年は元通りになっているだろう)と楽観的に思っておりました。

年に1度、会員がこぞって集まる場であるべきの総会がこのように、会場参加できる人はリアル参加し、遠距離の人はリモート画面越しでも参加できる事、これも良い面だと前向きに受け止める必要がありそうです。

当日のハイブリッド方式配信では、スタート時点では少し手間取りましたが、議事進行は予定通りに行われました。議事録が完成しておりますので、下記HPを参照してください。

https://kansai-water.net/profile/giji10.pdf

総会の様子の写真です。

後半は、「世界と日本の気候変動対策」というテーマで、認定NPO法人気候ネットワークの豊田陽介さんから、世界の動きと日本の政策方針とのギャップや、報道されている情報には誤解を生じるものがあるなど、重要な指摘をいただきました。

豊田さんの講演内容は7月末まで限定公開しておりましたが、資料の送付は可能ですので、ご希望の方は事務局までご連絡ください。2030年、2050年のCo2歳出削減に向けて、私たちが自覚しておかないといけない知識です。

上記、当協議会HP「2021年度 顧問・役員」も更新しております。

https://kansai-water.net/profile/member.htm

2012年9月に設立した当時より、京都府様、大阪府様、滋賀県様、奈良県様には「一緒に再生可能エネルギー、小水力発電を盛り上げていきましょう」とのご支援をいただいたきました。今年より新たに、兵庫県様にも顧問就任をいただきました、皆様、ありがとうございます。

去年同様、思ったように活動が出来ない日々が続きますが、総会で承認された計画に従ってオンラインでの学習会など、今後準備してまいりますので、会員の皆さん、一般の方もどうぞ、ご参加ください。

今後とも関西広域小水力利用推進協議会をよろしくお願いします。(事務局:里中)

びわ湖疏水、観光舟試乗会(2021/3/26)

コロナの嵐が吹き荒れた2020年春から、1年を経過しても未だ感染終結のめどが立たない今年です。

関西広域小水力利用推進協議会はこの1年間、さしたる表立った活動も出来ずに低迷していましたが、昨年秋頃から京都市下水道局さんとのコンタクトのご縁で、びわ湖疏水船の試乗会に参加させていただきました。

びわ湖疏水船HP ※3/27-6/27まで

https://biwakososui.kyoto.travel/

今年は桜の開花が早くて、試乗させてもらった3/26は桜も菜の花もきれいでした。

下水道局さんからのお誘いで、協議会メンバー7名が大津市からの乗船コースに集合しました。「大津閘門(こうもん)」と呼ばれる地点で、周辺には桜を求める人達がそぞろ歩きしていました。

最初に事務所でビデオを拝見。びわ湖疏水に尽力した北垣国道(第三代京都府知事)がナビゲートするユニークな映像で疏水の歴史が分かりやすく解説されていました。

途中から登場する田邊朔郎氏は、もちろん疏水と水力発電には欠かせない人物。

現在、琵琶湖疏水記念館では、「旧幕臣『生身の人間』田邊朔郎の人生」展が開催されています。

琵琶湖疏水記念館HP

https://biwakososui-museum.city.kyoto.lg.jp/news/detail.php?s=149

北垣知事からナビゲーター役を引き継いだTomさんの軽妙な案内を先頭に、事務所を出ていよいよ船着き場へ移動。以後、順次の写真で蹴上までの道中を紹介します。

ナビゲーターの「Tomクルーズさん」、ノリノリでした
正面に見えるのが、第一トンネル入り口

コロナ対策ではありませんが、船の席位置は背中合わせ。小さな船ほど重心が不安定との事で「船長の指示に従って、急に動かないでください」との注意を受けました。

第一トンネルに突入

疏水の工事は1885年着工以後、一番困難を極めたのがこの第一トンネルです。

トンネルを入ってすぐ、Tomさんが「ずっと向こうに出口の明かりが見えますが、そこまでの距離、皆さん分かりますか?」、、、事前学習している人なら簡単な質問なのですが、こうして実際に船に乗って、トンネルの中を流れながら出口までの距離を目測するのは難しい事です。100m単位なのか、㎞なのか、普通の道路感覚とは全く違いました。

答えは「2436m」。乗船前の動画や配布されたパンフレットにも多種の記載、写真はあるのですが、当協議会監査役の奥村さんが自力で作成したリーフレットには、奥村さん独自の視点でリサーチした情報が詰まっていました。

左が奥村さん作成のリーフレット、右が「田邊朔郎展」のチラシ

パンフレット、チラシ案内の表紙。

当日、乗船時の外気気温は20℃あったと思うのですが、トンネルの中はさすがにひんやりしていて、寒いくらいでした。

長い第一トンネルを抜けるとそこは京都市山科区。急に風が温かくなり、いよいよ疏水の桜が見えてきました。

山科疏水で花見を楽しむ人達が手を振ってくれる

第三トンネル西出口、「美哉山河」(うるわしきかな さんが)三条実美の揮ごう

終点は蹴上船着き場。「旧御所水道ポンプ室」と呼ばれるように、大日山貯水池に水をくみ上げ、京都御所の防火用水を送水していたそうです。さすが明治時代の重厚感ある国指定登録有形文化財です。

観光コースの疏水船はここまでなのですが、当協議会の関心はやはり蹴上発電所や疏水での小水力発電の可能性に。会員のBさん他メンバーの足は、自然と蹴上発電所の取水口やペンストックへ。

最後は、TVでおなじみの水路閣がどこまで続いているのか確かめてみようなど、疏水オタク、小水力オタクならではの半日小旅行でした。

コロナ禍にあっても、感染防止と各自がルール厳守をしていけば、疏水観光船が継続して運行していける事が分かってきたので、今年の秋、紅葉の季節にも開催が予定されているようです。

桜満開を満喫し、疏水の歴史を体感し、お天気にも恵まれ、ご案内いただいた京都市上下水道局さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。            文責:里中

会員交流会をしました(2019/10/15+2020/2/15)

当協議会には3種類の会員区分があります。

個人や非営利団体で構成する「正会員」、企業や営利団体が参加する「賛助会員」、環境やエネルギー問題と管轄する各地自治体が参加する「自治体会員」。

このうち賛助会員の皆さんにとって当協議会の活動や方針など、なかなか会って話し合う場面がこれまで少なかったので、交流の場を持ってみました。

第1回目=今とこれからを話し合ってみよう
・10/15(木)午後3時~5時
・京都市山科区、アスニ―山科多目的室

・話題提供1=賛助会員の山室さんが「いぶき水力発電」(姉川ダム発電)について説明
・話題提供2=賛助会員の木村化工機さんから会社紹介

 

 

 

 

 

第2回=実務経験者から聞く、事業計画認定等に関する諸手続き
・2/15(土)午後1時~5時
・京都市 京都経済センター、4階会議室

・話題提供=高知県三原村「ふるさと発電所」の平井さんと、三重県伊賀市「馬野川発電所」の松崎さん

 

 

 

 

 

第1回、第2回とも、少人数でしたが、貴重なお話を伺うことができました。参加した人から「小水力は奥が深い」「実際に小水力発電を造った人の話は、どんなテキストにも優る」など、好評でした。

電気講座(10/12・11/16・12/14・12/21)レビュー

小水力発電をしようとした場合、100Wであれ、10kWであれ、売電規模であれ、電気の知識は欠かせません。

協議会発足時期(2013年~14年頃)は、基礎学習会もしていましたが、今年は改めて「分かる・電気講座」を4回シリーズで開催しました。

電気講座チラシ201909

2019年10月から12月にかけて開催した講座の様子を、写真とキャプションで報告します。

*************

<第1回目=再エネを知るための(必要最低限の)電気の知識、ゲットしよう(京染会館)>

講師:山見拓さん(有限会社ひのでやエコライフ)

講師の山見さん

大型台風京都を直撃のニュース。参加者軒並み、欠席の中、こじんまりとスタート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手回し発電機で電気をおこしてみました

山見さんの分かりやすいスライド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<第2回目=発電所からの電気が我が家に届くまで~送電と配電の仕組み基本(京都経済センター)>

講師:速水二郎さん(関電OB、電力労働運動近畿センター)

講師の速水さん

送電と配電の違いは?

<第3回=発電のいろいろと蓄電の是非(経済センター)

講師:山見さん

エネルギーを貯めるには

スマホを充電してみる

 

バッテリーに貯めるってどういう事か?

 

 

 

 

 

 

<第4回=「系統連系したい時に必要な電気の基礎知識(京染会館)>

講師:速水さん

新聞告知を見た人も参加

系統連系と逆潮流について

全4回の電気講座を終えて、参加者と協議会理事らとで望年会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手作り水車にトライしたい人も、系統連系したい参加者もいろいろでしたが、10月から12月にかけて、充実した講座となりました。

もう少し参加者が多ければですが、講師のお二人が用意された資料、スライドは貴重な財産となりました。講座の内容を詳細にご紹介できませんが、いただいた情報は今後に活かせればと願います。(文責:里中)

全国小水力発電大会inさいたま(2019/12/4-6)

今回で5回目となる「全国小水力発電大会」が埼玉県大宮市で開催されました。

今年のテーマは「地域と小水力の未来」。

 

 

 

 

 

基調講演は、佐藤弥右衛門さん(会津電力㈱)でした。

 

 

 

 

 

「会津に降った雨は会津のもの。会津の水は会津の水。その水で東京電力は巨大な水力発電をしてきたが、その電気は全部、首都圏に送られ、会津のものではなかった」「おかしいじゃないか、と、3*11を経験して、再生可能エネルギーに気づいた」

パネルディスカッション

 

 

 

 

ラウハッパ・スミヤ・ヨークさん(立命館大学、日本シュタットベルケネットワーク)

 

 

 

 

 

真関隆(長野県環境エネルギー課)

石塚智弘(埼玉県エネルギー環境課)

兼瀬哲治(熊本県小水力利用推進協議会)

 

 

 

 

 

兼瀬さんからの提案は、自身の小水力発電実践者としての長い経験に根差した具体的なものでしたので、スライドの一部を並べてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【講演資料】第5回全国小水力発電大会inさいたま 

12/4-5の講演、分科会について、上記のサイトで資料を公開しています。

展示会場では、小水力発電関連の企業が各ブースで商品説明、展示をしていました。

 

伊賀市、馬野川発電所を見学しました(2019/11/15)

関西広域小水力利用推進協議会は2012年9月発足ですが、それから7年が経過して、会員さんが直接関与する小水力発電所が出来てきました。

高知の馬路発電所、滋賀の姉川ダム発電所、三重の馬野川発電所、高知の吉井堰発電所、そして来年は奈良の下北山村発電所がリプレース後運転開始の予定です。

11/15(金)に三重県伊賀市の馬野川発電所の見学会をしたところ、当協議会会員のみならず、岐阜県と鳥取県からも参加者があり、6名で行ってまいりました。

事業主体の「みえ里山エネルギー㈱」の松崎さんと社員さんが、半日かけて丁寧にご対応、説明をしてくれました。

8/1の竣工式と11/15見学会での写真をご紹介します。

来年の小水力研修ツアーは、上記、姉川ダム発電所とここ、馬野川発電所、そして2015年に村営小又川発電所として見学させてもらった下北山発電所の、3ヶ所をめぐる研修ツアーを計画しておりますので、馬野川発電所の詳細はその時にぜひ、現地を訪問してしてください。

当日の馬野渓谷は、紅葉が始まりかけたところで、空気がぴーんと澄んでいました。発電所の取水は、ゴミ、葉っぱとの闘いですので小水力発電事業者にとって紅葉気分に浸れないかも知れませんが、導入された除塵機の威力も発揮できるところです。

発電所は建設するまでの長いご苦労があり、運転開始するとそれはそれで毎日、気の抜けない日々が続きます。遠隔監視装置や監視カメラ、スマホに情報が飛ぶなど、最新技術を活用するのはもちろんですが、緊急事態の時に「今、どうするべきか」の判断は、最後は人間でしょう。慎重には慎重を重ねた土木工事の完成度を拝見しても、松崎さんや建設工事を手掛けた関係者の皆さんの「慎重さ」がこれからも、息の長い稼働を支えるものと思います。

日が落ちるとちょっと寒いくらいの午後でしたが、お忙しい中、松崎さん、社員さんに本当にお世話になりました、ありがとうございました。       文責:里中(事務局)