「びわ湖疏水ブラ歩き」しませんか?(2018/2/25)

「疏水で小水力発電できないもんか?」と、昨年より少しずつ勉強をしております。
昨年3月は琵琶湖疏水記念館の学芸員の方をお呼びして、学習会をしました。
今年は、実際に疏水を歩いてみて、疏水のもたらした恵みと先人の知恵を思いながら、それでも、あれだけの水が京都市内を流れているのですから、何とかできんものかしらと、今後の検討の糧にしようと考えております。

関西協議会会員のみならず、一般の方もご参加を歓迎いたします。
申し込みは、前日までに事務局へお電話ください。

ちょっと寒い時期ですが、疏水ブラ歩き、一緒に歩いてみませんか。

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☆びわ湖疏水学習会・第2回目
「びわ湖ブラ歩き~疏水を知る⇒水の恵みを思う⇒水力発電できる?」

京都市内では「明治維新150年」イベントが始まっています。
びわ湖疏水が京都市にどれくらい恩恵をもたらしたか、寒さに負けず屋外に出て
実際に歩いて感じてみませんか?
疏水を知り、水の恵みと先人の偉業を感じ、水力発電にも思いをはせながら・・・。

☆2018年 2月 25日(日)

☆集合時間/場所
第①グループ13時=疏水記念館前
※記念館見学とインクライン・蹴上発電所横散策から参加する方

第②グループ14時=蹴上駅出口1(地下鉄東西線)
※ 疏水ブラ歩きから参加する方

☆終了予定時間=16時頃

☆参加費=資料代200円

☆歩くルート(予定)=①記念館~②蹴上~水路閣~南禅寺境内経由東山高校(扇ダム下)~若王子~哲学の道~銀閣寺~志賀越道

☆ナビゲーター
=板東利博さん(元教員、関西協議会会員)

※雨天決行、集合までに昼食を済ませてください。
※歩きやすい靴、暖かい服装、傘や飲み物などをご持参ください

☆申込=前日2/24までに下記にお電話ください

☆連絡先 TEL080-7051-5830 協議会事務局

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当日13時=記念館、あるいは、14時=蹴上駅と、2つの集合時間がありますので
ご注意ください。

※緊急連絡先は、協議会携帯電話です。

2017/12/16 農業用水に関連する学習会しました

6月の総会で今年のテーマとして「農業分野に注目して農林業における水利用について研究する」という事をあげています。具体的に、ではどうするのか、とノーアイデア状態で半年経過しましたが、12/16に最初の一歩の学習会を開催しました。

まず、当協議会の竹尾理事から「農業用水路における小水力発電の現状と将来」のレクチャーがありました。

農業に使うための水について「ダム」と「水路」に分けて、ダム知識から入りました。

農業用水を使う時の特有の仕組み「従属発電」については、登録制度に変わって「簡単になった」にはなったが、国交省のPRとは違う現実が実際にある事が紹介されました。

しかし、農業用水利権を取得し管理された用水路では、詳細な流量を一から調査する必要がないので、水量調査の負担軽減はあることは確かです。しかし、農業用水特有の「かんがい期」「非かんがい期」での水量変化に対して、水力発電をする場合での難問解決には、水車の選択、設置の仕方、取水導水の工夫改善など、まだ検討の余地があるように見受けられました。

また「非かんがい期」での発電用水利権取得の手続きや、土地改良区が発電を希望する事業者に発電用水利権を「貸す」という場合はどうなのか、などの説明もありました。

日本各地で展開している農業用水を使っての実例も紹介されました。日本の平野に網の目のように張り巡らされたぼう大な農業用水路ですから、もっと爆発的に設置が増えても良いようなものですが、農業ダムやトン単位の水量を利用した100kW以上の事例を除くと、どこにでもあるような用水路ではやはり設置が難しいのだろうか、という印象でした。

次に、実際に滋賀県で設置実務を担当された会員の増田さん(㈱滋賀ポンプ)から、長浜市での設置事例について発表がありました。

お仕事としてずっと滋賀県内の水を扱ってきた増田さんですが、小水力発電は初めてということで、昨年の流量観測体験会を機に、当協議会に入会されました。

「年間を通して水を止めることができない」と言う厳しい条件の中、長浜市の高時川中央幹線に2ヶ所に設置されました。

「落差1mでも発電可能」というところで、今回設置した「オープン型クロスフロー水車」における、有効落差とはどこからどこまでをさすのか、という議論が参加者からありました。

住民の生活エリアと近い場所での発電所は、騒音の問題や、土地利用が難しく、特殊な設備や工法を用いなくてはいけないなど、大変参考になる事例発表でした。

滋賀県は琵琶湖と水田地帯の水位差を調整するためポンプが多用される状態があります。そのコスト負担は少なくなく、もし、小水力発電での売電収益からこうした負担軽減が図られたら農村振興に役立てるのでは、と今後も小水力発電について増田さんも私達も一緒に勉強していきたいと話し合いました。

最後に、昨年10月にNPO法人「小水力発電をミャンマーに」のメンバーと一緒にミャンマーを訪問した現地体験談を、竹尾さんから報告いただきました。

都会のネピドー、マンダレーから遠く離れた山岳地帯まで足を延ばし、無電化地帯での小水力発電の実情をご紹介いただきました。(よくぞご無事で帰国されました)と大変な現地を想像しました。

2017年の協議会イベントはこの学習会が最終でした。

京都市では今年が「明治150年」などの記念イベントがたくさんありますが、明治24年(1891)に事業用として水力発電を始めたのが蹴上発電所でした。「琵琶湖疏水」のどこかで新たな水力発電はできないものか、と昨年の3月に疏水関連の学習会をしましたが、今年は、<びわ湖シリーズ2回目>として、2月に「びわ湖疏水ブラ歩き」を企画しております。

もっとびわ湖疏水のことを知りましょうと、野外に出ての学習会です。詳細はまた会員の皆さん、一般の方にもご案内しますのでぜひ、ご参加ください。

「京都盆地の中で水が南から北に向かっている場所が2ヶ所あります。さて、それはどこ?」というクイズの答えを探して、「疏水ブラ歩き」を体験してみませんか。

今年も関西広域小水力利用推進協議会をよろしくお願いします。(文責:吉田、里中)

 

 

 

2017年秋~冬、水巡りアルバム集

富山ツアー以後に参加したイベント、見学会などを写真アルバム形式お知らせします。

最初は10月26日に開催された天ケ瀬ダムのダムトンネル関連工事現場です。

2017/1026 宇治市天ケ瀬ダム周辺の工事現場見学

見学会の主催は「京都・オンブズ・パーソン委員会」
10月2週続けての台風、大雨で、最大級の放流状態
ダム湖から直接、下流へ流すトンネルの中間地点にある立て坑、あまりの巨大さに息をのむ
カニの手を延ばすかのような巨大な機械を使ってのトンネル工事現場
旧天ケ瀬発電所の建物は今も保存されている

 

 

 

 

 

現在の天ケ瀬発電所(関電)からの送電線、最初の鉄塔

2017/10/24~27、電力土木技術協会主催の水力研修会最終日、27日は夷川発電所と蹴上発電所を見学、発電所内部に展示されている夷川発電所由来のプレート

夷川発電所(関電)の取水近く。琵琶湖疏水が蹴上発電所に入り、その後岡崎エリアの堀を経て、鴨川に平行して南下する途中にある

 

 

 

 

 

夷川発電所の見学案内は関電の担当者から、低落差大水量タイプ、100万都市京都市街地に存在する貴重な存在

 

 

 

 

 

 

 

蹴上発電所も見学、第2期当時の発電所建屋は、趣きのある赤レンガ造り
縦軸フランシス水車、4500kW、明治からの発電は今も続いている

 

 

 

 

 

琵琶湖からの第一疏水を利用して明治24年(1891)から開始された蹴上発電所、導水レイアウトはほとんど変わってない

 

 

 

 

 

 

 

取水設備、除塵機など全部自動化、遠隔監視システム

2017/11/1-2、第3回小水力発電大会in東京、企業展に出展した会員の平井さん(合同会社クールアイランド)

企業展、全体の雰囲気
会員の岡山さん(WWS-JAPAN)のブース

 

経産省新エネルギー部長、杉山氏の基調講演

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別講演、チェコの水車メーカーシンク社のPetr Konata氏の講演

2017/11/2~4、市民共同発電全国フォーラムin福島、初日、全体集会、2日目分科会、3日目は土湯温泉のバイナリー発電、小水力発電を見学

全国フォーラム全体集会のようす、各地からの参加者でいいっぱい

基調報告、高橋ゆかり氏(名古屋大学)
佐藤弥右衛門氏(会津電力㈱)
加藤勝一氏(㈱元気アップつちゆ)
各地での取り組み発表する、大阪の自然エネルギー市民の会、中村さん(運営委員)
各地取り組み発表、気候ネットワークの田浦さん(理事)
土湯温泉バイナリー発電所、見学コースの上からよく見えます
バイナリー発電の仕組みを説明するパネル、たくさんの質問に答える加藤さん
温泉熱を利用して、エビの養殖を実験中
見学コースには入ってなかった小水力発電所まで登ってみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下にある発電所の内部をのぞけるようになっている

2017/11/11、兵庫県三木市、呑吐ダム見学会

農水省が管理する「農水用水」と神戸市などへの「水道用水」のために呑吐(どんど)ダム
管理事務所、ダムに関連する担当部局の皆さんで案内してくれました
家族連れの方も、ヘルメットをかぶって見学開始
小水力発電所の入口
水車メーカーは川崎重工、下流への農業用水の途中に設置
ダム湖を管理事務所指令室から見る