学習会12/8「将来の主力電源~自然エネルギーはどこまで使えるか?/北海道ブラックアウト・九州再エネ出力抑制から学ぶこと」

2018年9月6日に北海道を襲った震度7の地震で、北海道全部が停電するという初めての「ブラックアウト」を知りました。

2030年に実現を目指す電源構成比率、再エネ22~23%という計画ですが、その内容もしっかり学習しようと言うことで、環境エネルギー政策研究所の松原弘道さんにご講演いただきました。

72Pにもおよぶスライド資料を全部、紹介してくれました

<松原さんのお話しの流れ>

・世界の再生可能エネルギーの動向、欧州との比較、パリ協定の意義

・日本の状況、エネルギー計画と問題点

・九電出力抑制問題、北海道ブラックアウトの経過

 

・電力自由化が進む中での再生可能エネルギー転換への課題

<まとめ>

①知ること ・気候変動のリスクを知る ・原発の制約とリスクを知る ・化石燃料の制約を知る ・自然エネルギーの可能性を知る ・省エネルギーのメリットを知る

②考えること ・持続可能な社会について考える ・次世代のことを考える ・未来のエネルギーのビジョンを考える ・省エネルギーの方法を考える ・自然エネルギーの増やし方を考える ・エネルギーの選び方を考える

③参加すること ・セミナーやシンポジウムに参加する ・NGOのサポータや会員になる ・ボランティア活動に参加する ・地域の活動に参加する ・選挙などを通じて政治に参加する

④実行すること ・省エネルギーを実践する ・CO2排出量を8割減らす ・自然エネルギーを選択する ・自然エネルギーを導入する ・消費者として企業を選ぶ ・政党や政治家を選ぶ

後半は協議会理事の岡山秀行さんが「電線・送電線・系統・変電所・バンク逆潮流・・・実務面から」というタイトルで、かなり専門的な話題提供をしてくれました。

 

 

 

 

 

お二人のお話しを聞いた後に参加者と一緒に質疑応答、意見交換などしました。参加者は少なかったですが、中身の重い学習会でしたので、いろいろな宿題を皆さん、持って帰っていただいたと思います。

文責:事務局里中

「第3回全国小水力発電大会in富士宮2018」(12/13-15)写真レポート

2018年12月13日~15日にかけて、静岡県富士宮市で開催された「第3回全国小水力発電大会」に参加してきました。関西協議会からはパネラーも含めて、7名くらいが参加していたと思います。今回は地元、富士宮市民の方が大勢参加されていたのが、これまでの開催と雰囲気が違っていました。

今でも大会のHPが残っていますので、概要は下記を見てください。

http://j-water.org/taikai/

現地に行くまでは富士宮市のことをよく知らなかったのですが、富士山の西裾野にひろがり、静岡から甲府へ至る、身延線沿線の本当に水の豊かな街でした。

快晴の富士山。大会会場の文化会館は、写真裾野左手に見える富士宮市街地に。浅間神社の横でした。

 

ここから写真とキャプションで大会の様子をお届けします。

 

 

文化会館の入口
参加者に「富士山の湧水」を配布。富士宮市の全面的な支援があり、市職員の皆さんのウェルカム受付。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元高校生が元気いっぱいの太鼓演奏で、オープニングスタート。
大会主催者、来賓のごあいさつ

基調講演「再生可能エネルギーを活かした地域の持続可能な自立」倉阪秀史先生

小水力産業を支えるさまざまなメーカー、資材などの企業展の様子

 

第一分科会「地域貢献と経営の両立」進行役は小林久先生

 

パネリストに関西協議会の会員松崎将司さん登壇。伊賀市の馬野川プロジェクトを紹介

 

富士山の湧水が溶岩の間からあふれ出てできた池「湧玉池」。こんな静かな池なのに。

 

「1秒間に3.5キロリットル」が年間変化なく湧いている・・・すごいです。

 

湧玉池から神田川になる出口。この流れを見ると、なるほど、です。

 

 

神田川は富士山世界遺産センターの横を流れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富士宮市を流れる河川の恵みを本当に活用しつくしている街だと、今回初めて知りました。「小水力発電全国ランキング・第1位」(ダントツ)の街なのです。

その紹介図pdfです。

富士宮 小水力発電所

ひとつの川を利用し尽くす発電所の数々。そうした事が可能な地形と水量が本当にうらやましい富士宮市での大会でした。              文責:里中