伊賀市、馬野川発電所を見学しました(2019/11/15)

関西広域小水力利用推進協議会は2012年9月発足ですが、それから7年が経過して、会員さんが直接関与する小水力発電所が出来てきました。

高知の馬路発電所、滋賀の姉川ダム発電所、三重の馬野川発電所、高知の吉井堰発電所、そして来年は奈良の下北山村発電所がリプレース後運転開始の予定です。

11/15(金)に三重県伊賀市の馬野川発電所の見学会をしたところ、当協議会会員のみならず、岐阜県と鳥取県からも参加者があり、6名で行ってまいりました。

事業主体の「みえ里山エネルギー㈱」の松崎さんと社員さんが、半日かけて丁寧にご対応、説明をしてくれました。

8/1の竣工式と11/15見学会での写真をご紹介します。

来年の小水力研修ツアーは、上記、姉川ダム発電所とここ、馬野川発電所、そして2015年に村営小又川発電所として見学させてもらった下北山発電所の、3ヶ所をめぐる研修ツアーを計画しておりますので、馬野川発電所の詳細はその時にぜひ、現地を訪問してしてください。

当日の馬野渓谷は、紅葉が始まりかけたところで、空気がぴーんと澄んでいました。発電所の取水は、ゴミ、葉っぱとの闘いですので小水力発電事業者にとって紅葉気分に浸れないかも知れませんが、導入された除塵機の威力も発揮できるところです。

発電所は建設するまでの長いご苦労があり、運転開始するとそれはそれで毎日、気の抜けない日々が続きます。遠隔監視装置や監視カメラ、スマホに情報が飛ぶなど、最新技術を活用するのはもちろんですが、緊急事態の時に「今、どうするべきか」の判断は、最後は人間でしょう。慎重には慎重を重ねた土木工事の完成度を拝見しても、松崎さんや建設工事を手掛けた関係者の皆さんの「慎重さ」がこれからも、息の長い稼働を支えるものと思います。

日が落ちるとちょっと寒いくらいの午後でしたが、お忙しい中、松崎さん、社員さんに本当にお世話になりました、ありがとうございました。       文責:里中(事務局)