流量観測を体験してみました(8/26神戸市)

小水力発電をやろうとする時、目的の川にはどれくらいの水量があるのか、それが分からないと計画も事業化も出来ないです。関西広域小水力利用推進協議会は過去、3回ほど、流量観測のやり方についてレクチャー、体験会をしてきましたが、実際に人が川に入ってやる場合、「どこの川でなら可能か?」「そこへのアクセスはどうか?」と言う点で、なかなか場所探しが大変でした。

流量観測は「取水ポイントの近くで測定する」のが原則ですが、その取水ポイントが、どうしても山の奥、渓流を登るとかになってしまい、そこまでのアクセス、近づく方法など、複数名で体験会をするのは難しいことで、計画が先延ばしされてきました。

しかし、新しい会員さんもいるので、久しぶりにやってみようと言うことになり、今回は神戸市須磨区にある妙法寺川という場所を、「(公財)ひょうご環境創造協会」さん、「再生可能エネルギー相談支援センター」さん、会員の河原一郎さんのご協力を得て、JRの駅からアクセスできる場所で、実施できることになりました。

以下、写真とキャプションで様子を報告します。

参加者19名、講師の河原さんがまずは事前レクチャー

   

まずは、この流量観測体験会をするまでに必要な「届け出」について、河原さんから説明がありました。「妙法寺川を管理する県土木事務所に、このような届け出をしました」「添付書類も添えて、こういう事をしますから、一時的に川に入りますとの説明をしてからでないと勝手に川には入れません」・・・流量観測の最初の第一歩です。

ここが、妙法寺川。川と言うより水路に近いですが、練習用には適度な幅と深さでした
電磁式流速計の初期設定をします
川の水をバケツに入れて、この日の水の温度と水質を感知しながら「ゼロ設定」
4グループに分かれて、まずは川幅を測ります
川幅を6等分して、6ヵ所の水深を測る(川幅は左岸をゼロとする)
3区分した中央ヵ所に流速計を入れ、水深の6割(川底から4割のポイント)に電磁ヘッドかプロベラが当てて、流速を計測
こちらはプロペラ式の流速計で

流速計を使わない「浮子(ふし)法」。川の中央に浮かんでいるのは、水を入れたヤクルト容器。それが5mの距離を流れる秒数を測る。

部屋に戻って、計測した数値を集計エクセルに入力
川幅、水深、流速の数値を入れていけば、エクセルが自動計算します。4グループの数値を入れてみて、さて、今日の流量はいかに?

「再生可能エネルギー相談支援センター」の河原さん、津田さん、石居さんと、当協議会賛助会員の「(有)イー・セレクト」の職員さんは、これまで何度も流量観測を経験していますので、こうしたエクセルを使いこなしています。

計算はエクセルがやってくれるとしても、要は、「流量測定って、どういう理屈でやっているのか?」とその原理と基本が分かってないと意味がないでしょう、と言うことでここの部分は、質疑応答も含めてしっかり学んでもらいました。

さてさて、計測の結果のほどは・・・4つのグループがそれぞれに「0.059」「0.062」「0.051」「0.062」、浮子法が「0.058」となりました。

単位は、㎥/秒 です。

なので、0.059は、リットルで言えば「1秒間に59リットル」の水量となります。

ほぼ60ℓくらいの水量だと観測できましたが、精度を上げていくには、測定回数を増やすことです。年間水量の測定をすべしですが、毎日、流量観測はできないので、そこを「水位計設置」「年間水位データの取得」と言う方法で補っていきます。

ここから流況曲線を出すまでの説明、理論は今回の半日学習では駆け足になりました。今後、協議会イベントの続きとして、講師役の河原さん、副会長の岡山さん(イー・セレクト代表)の都合が合いましたら、冬季にでも学習会の続きを回したいと思います。

ひとまず、参加者の皆さんが事故もなく、熱中症で倒れることもなく、無事、流量観測体験会を終えましたこと、皆さんのご協力にお礼申し上げます。

                          文責:事務局(里中)

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