今年で11回目となる「小水力発電を訪ねる旅」です。今回は敦賀市と池田町、北陸方面に行きました。
参加してくれたお二人、1日目は玉井さん(賛助会員:ジャパン総研所属)、2日目は春増さん(当協議会運営委員)が、感想レポートをお寄せくださいました。
まず、1日目の玉井さんからです。
*********************************
視察先①:黒河川発電所
対応者:福井県民生活協同組合 組織NW支援部 渉外広報 (組合員活動・関係団体事務局、再エネ発電事業 兼務) 高井 健史 氏
■はじめに(素人としての感想)
私は小水力発電についてほとんど知識がなく、正直「水が流れてタービンが回るんだろう」程度の理解しかなかったので、最初は少し不安だった。しかし、現地を見て説明を聞くうちに、小さな川から電気をつくることがこんなに大がかりで、そして丁寧な仕事の積み重ねなのかと気付かされた。何より、黒河川発電所は、事業主体が生協ということにも大変驚いた。



■1.JR敦賀駅から山の中へ
当日はJR敦賀駅に集合し、関係者の方々と挨拶をしたあと、近くの「黒河農村ふれあい会館」へ移動した。そこで案内してくださる福井県民生協の高井さんが運転するマイクロバスに乗り換え、いよいよ黒河川の上流へ向かった。車窓の外には、昔の発電所があったという話を聞きながら、山道をバスは進む。自然の中にある発電所ということで、想像以上に「山の中」に向かっていく感覚だった。



■2.取水堰堤を見て「水を取るだけ」の難しさに驚く
最初に案内してもらったのは、川の水を取るための取水堰堤と取水設備だった。私のような素人からすると、取水とはただ単に「水をせき止めればいいだけじゃないのか?」と思っていたが、実際は洪水時の流れ、落ち葉や流木、魚のことまで配慮した設計が必要で、非常に細かい工夫がされていた。自然の中に人工物を入れる、ということがどれだけ繊細な作業なのかがよく分かった。



■3.取水設備には「落ち葉対策」という現実的な問題
次に、川の水を導水路に送るための取水設備を見た。ここで一番印象に残ったのは、落ち葉の話だった。黒河川周辺は広葉樹が多く、秋には大量の葉っぱが水に混ざるらしい。それが取水口に詰まると発電が止まるので、スクリーンをこまめに掃除したり、ネットを張ったり、維持管理がとても大切なのだと教えてもらった。「電気をつくるって、こんなに地道なんだな」と、とても頭が下がる思いだった。



■4.山の斜面に続く長い導水路
取水口の次は導水路を見せてもらった。取水した水をヘッドタンクまで運ぶ、1km以上の長い水路だ。山の斜面に沿って通している場所も多く、「よくこんなところに管を敷いたな」とシンプルに驚く。明治時代の古い水路と新しい水路が組み合わさっていたのが印象的だった。



■5.水を落とす直前の「ヘッドタンク」
導水路の終点にあるのがヘッドタンク。ここで水を一旦ため、発電所に向けて一気に落とす。素人の私は、「ためる意味があるのか?そのまま流した方が早いのでは?」と思っていたが、水の量を安定させたり、土砂を沈めたりするために欠かせない設備らしい。除塵機が稼働するところも見せてもらい、落ち葉を排出する仕組みがよく理解できた。排出した落ち葉は自然に還元され、循環しているというのもよく分かった。



■6.発電所で「電気が生まれる瞬間」を想像する
最後に、山の下にある発電所建屋本体を見学した。「ここで年間3,000MWh以上の電力が生まれます」と聞いた瞬間、不思議と電気が生まれる場面が目に浮かんできた。思えば、山の奥から取った水が、長い水路を通り、この発電所まで来て、回って、電気になる。当たり前に使っている電気にも、こんなドラマのようなストーリーがあることに気付かされる視察だった。



■終わりに(素人としての感想)
今回の視察は、小水力発電という専門的な分野を素人なりに理解し、自然と人間の知恵の両方が支え合って成り立つ「電気づくり」を肌で感じられる貴重な機会だった。こうしたリアルな話を聞いて、「小水力発電=自然に優しいだけの発電」ではなく、人々の努力と技術の積み重ねによって成り立つ世界なのだと実感した。
【特に印象に残ったこと】
・川の流れ最大限活かすための工夫された設計
・落ち葉や流木との地味だけど重要な戦い
・山の斜面に長い導水路を敷く大変さ ・小さな川でも1,000戸分の電気を生み出す力
*******************************
視察先②:池田町たい肥製造施設アグリパワーアップセンター
対応者:池田町 副町長 溝口 淳 氏
■はじめに(素人としての感想)
昼食をはさんで、敦賀ICから北陸道へ武生ICまで移動。その後、池田町にある「アグリパワーアップセンター」を視察した。視察を案内してくれたのは池田町の副町長・溝口さん。溝口さんの説明と情熱に触れながら、「何をつくっている施設か」だけではなく、「なぜこの町で続いているのか」を強く感じる一日になった。
■1.副町長・溝口さん自ら案内してくれた
当日は池田町の副町長である溝口さんが先頭で案内してくださった。聞けば、この施設ができた当時は溝口さん自身も池田町の職員として立ち上げに関わっていたそうだ。
「池田町で出たものは、池田町に戻す。小さな町だからこそ、循環をつくれるんですよ。」
その言葉は、単なる説明ではなく、20年以上この施設と向き合ってきた人だけが持つ重みと熱があった。私はこの段階で早くも、「今日は設備を見るだけじゃなくて、人の想いも見る日なんだ」と感じた。


■2.生ごみ・牛ふん・もみ殻、素材の「組み合わせ」の物語
最初に案内してもらったのは、生ごみの受け入れスペース。私のような素人には「生ごみから堆肥?」と少しピンと来ないが、溝口さんは丁寧に、そして誇らしげに教えてくれた。家庭から集めた「生ごみ」と「牛ふん」これらを混ぜ合わせ、微生物の力を借りて発酵させる。
「ところどころに見えるのナイロンのようなものは、分別しきれてないゴミなんですよ。」と話す溝口さんの表情には、「地域資源を使う仕組みのリアル」がにじんでいた。



■3.堆肥が袋詰めされ「商品」になる場所
仕上がった堆肥が「土魂壌(どこんじょう)」という立派な名前で袋詰めされ、町内外に広く流通していることを教わった。名前もこだわっている。池田町を元気にする魂が込もっている。私は「堆肥=ただの土のようなもの」という認識が完全に覆された。これは地域の人の手で育てられた、大事な地域資源だった。



■4.循環をつくるのは「設備」ではなく「人」だと知った
生ごみを出す人、回収する人、堆肥化する人、農家として使う人。そのどれかが欠けても循環は成立しない。私は、堆肥づくりは「町ぐるみの取り組み」であり、アグリパワーアップセンターはその象徴なのだと理解した。


■ここまでの(素人としての感想)
今回の視察で心に残ったのは、堆肥づくりの仕組みそのものよりも、溝口さんの熱い想いと、この町が20年以上続けてきた取り組みへの誇りだった。
堆肥づくりを「地味な環境対策」と思っていた自分は、視察の終わりにはすっかり考えが変わっていた。アグリパワーアップセンターは、資源循環の拠点であると同時に、池田町の想いと誇りが詰まった場所だった。
【特に印象に残ったこと】
・生ごみを食品資源と呼び、それが「資源」になる循環の美しさ
・微生物の力を借りて堆肥が生きていく驚き
・地域の人の協力によって成り立つ仕組みであること ・溝口さんの情熱こそが循環の心臓部であること
*****************************
視察先③:池田町役場
対応者:池田町 副町長 溝口 淳 氏
■はじめに(素人としての感想)
池田町役場へ移動し、副町長の溝口さんによる「超豪雪山間地域における脱炭素への挑戦」という講演を聞いた。池田町については名前だけ知っていた程度で、どんな町なのか深く知らないまま会場に向かったが、話を聞くうちに私の中で「池田町の風景」が鮮明に立ち上がってきた。



■1.池田町という「水源のまち」
まず印象的だったのは、池田町が「水源のまち」と呼ばれていることだった。豊かな森から生まれる清らかな水が町を潤し、農業や暮らし、そしてエネルギーにもつながっているという話を聞き、「水が町を支えている」という表現が大げさでないと感じた。
さらに驚いたのは、「コンビニは0件」「信号機は2台だけ」「学校は1校のみ」という暮らしのスケールだった。不便というより、自然と向き合う生活の「密度の深さ」を感じ、都市部とは全く違う環境で日常が営まれていることが伝わってきた。
■2.人口と特別豪雪地帯としての現実
池田町の人口は約2千人ととても小さく、しかも高齢化が進んでいる。そのうえ特別豪雪地帯に指定されており、積雪量は想像以上。屋根に積もる雪の重さ、除雪の負担、冬の燃料費と暖房需要など、都市部の「雪国のイメージ」とは全く違う、生活を根底から揺さぶるような現実があることを知った。「豪雪地帯の暮らしは、脱炭素と言われても簡単にできないことばかりなんだな」と実感した。
しかし、そこで終わらずに「だからこそ挑戦する意味がある。」と語る溝口さんの姿勢が、とても印象に残った。
■3.農業と環境を重ね合わせたまちづくり
池田町は、農業と環境を組み合わせた独自のまちづくりを行っている。
① ゆうき・げんき正直農業
農薬や化学肥料に頼らない農業で、「正直」という言葉が町の姿を表しているようだった。
② 生命に優しい米づくり
清らかな水と豊かな土壌を生かし、環境に配慮した稲作を行う取り組みも紹介された。
③ 木育施設の充実
豊富なスギ材を活用し、木と触れ合う教育や施設整備を進めている。山が生活に近い町だからこそ、森林への理解を深める工夫が多いと感じた。
■4.雪国だからこそ生まれた脱炭素のアイデア
講演の後半は「雪国ならではの脱炭素化」についての話だった。
① 雪国の太陽光パネル問題と解決策
屋根に太陽光パネルを置いても、雪で埋もれてしまう。屋根の角度や雪下ろしの安全性を考えると、都市部のような設置方法は難しい。
そこで池田町では、
「屋根融雪型太陽光パネル(雪を溶かしながら発電を続ける仕組み)」
「野立て式太陽光(地面に設置)」
「垂直型太陽光パネル(雪が積もらない)」
「ソーラーシェアリング(農地の上で発電と農業を両立)」
のこれらを組み合わせて活路を見出している。
② 架台型太陽光パネルと「ヨモギ栽培」
高床式の架台の下で特産品のヨモギを栽培し、農業と発電を両立させる取り組みも進んでいる。様々な工夫が詰まっていて、とても興味深かった。
③ 豊富な水を活かした小水力発電
池田町の「水源のまち」という特徴を生かし、山の斜面や渓谷の水流を活用した 小水力発電 の可能性も語られた。太陽光が苦手な地域だからこそ、水の力が大きな武器になるのだろう。
④ 住宅の断熱とZEB・ZEH
暖房エネルギーが膨大になる雪国では、断熱性能の向上が費用対効果の高い脱炭素策であるという説明があった。
エネルギーを「つくる」ことも重要だが、「使わない」を意識する姿勢が印象的だった。
⑤ スギ材のバイオマス
池田町には豊富なスギ林があり、木材を燃料として使うバイオマスエネルギーは、森林整備と防災にもつながる「一石二鳥」の取り組みであると感じた。
■5.最終的な理想は「新電力会社」
池田町が描くゴールは、町のエネルギーを町で賄う「新電力会社」の設立だという。
ただし今は、担い手となる事業者がいない。
だからこそ、住民・行政・専門家が協力しながら、将来的に地域で完結するエネルギーの仕組みを目指しているようだ。
私は「大きな町でないとできないこと」だと思っていた脱炭素の挑戦が、むしろ小さくて資源の近い町だからこそ可能なのだと気づかされた。
■終わりに(素人としての感想)
今回の講演は、池田町の美しい自然に裏打ちされた「等身大の挑戦」を強く感じる時間だった。
素人ながら、池田町の挑戦は地方が脱炭素を進めるうえで重要なヒントが詰まっていると感じ、私自身の地域づくりの視点も広げてくれる貴重な時間になった。
【特に印象に残ったこと】
・よそにはない「水源のまち」としての強み
・雪国ならではの困難と創意工夫
・農業・森林・エネルギーが一つの円になっていること
・小さな町でも「未来のモデル」になれる力があること
・「池田町を次の世代に残したい」という熱意
****************************
視察先④:木育関連施設(あそびハウスこどもと森・おもちゃハウスこどもと木)・まちの市場こってコテいけだ・冠荘・コムニタ
対応者:池田町 副町長 溝口 淳 氏
■まちづくりについて
講演後に、町が力を入れている木育関連施設と「まちの市場こってコテいけだ」を視察した。池田町といえば「水源のまち」「森林の町」という印象を持っていたが、実際に施設をめぐってみると、この町が「木とともに暮らす文化」を本当に大切にしているのだと強く感じた。どの施設も、豪雪地帯である厳しい自然と、そこから生まれる豊かな資源をうまく生かしており、深く印象に残る視察だった。



■1.あそびハウス こどもと森
最初に訪れた「あそびハウスこどもと森」は、木と森をテーマにした子どもの遊び場だった。建物に入った瞬間、木の香りがふっと鼻に届く。壁も床も遊具もほとんど木でできており、自然の中にいるような気持ちになる。特に印象に残ったのは、外の森と室内の境界が薄く感じられること。外の地形や森の雰囲気をそのまま持ち込んだような設計で、子どもたちが自然とつながりながら遊べる工夫が随所に見られた。雪が深くて外遊びが難しい冬でも、木と触れ合い、森の文化を絶やさないようにする池田町らしい発想だと感じた。
ここでは、おもちゃそのものが「森からの贈り物」のように扱われている。積み木、パズル、滑り台、などすべてが木の肌触りと温もりにあふれていた。大人の私でさえ、木のおもちゃに触れるだけで心が落ち着く。「木ってこんなに優しい素材なんだ」と、改めて気づかされた瞬間だった。
池田町が森林資源を「刈る」「売る」だけでなく、教育や遊びの中にまで落とし込んでいることに感心すると同時に、町の未来への投資にも見えた
■2.まちの市場こってコテいけだ
木育施設をめぐったあとに訪れた「まちの市場こってコテいけだ」は、池田町の「顔」とも言える場所だった。ここでは地元の野菜、加工品、特産品が並び、農家さんや作り手の思いが感じられる陳列になっている。決して観光地として派手ではないが、どの商品にも誠実さと町の空気が宿っているようで、見ているだけで楽しかった。特に、池田町の名物や加工品は、木育施設で見た「林業」「農業」「山の暮らし」と深くつながっており、町の文化が地続きになっていることがよくわかった。まちの駅は単なる販売所ではなく、「池田町の暮らしの縮図」を訪問者に手渡すような場所だと感じた。



■3.冠荘
池田町の山あいにある温泉宿、冠荘。

館内に入ると温泉の湯気と木づくりの落ち着きが一緒になって迎えてくれた。露天風呂もあって、慌ただしい日常を忘れさせてくれる贅沢なひとときだった。
■4.ファームハウス・コムニタ
続いて訪れた本日の宿「コムニタ」は、池田町の暮らしの中に「交流と体験」をそっと置く場所だった。農家滞在、郷土料理体験、田舎暮らしを味わえる施設という説明をホームページで確認しながら実際に足を運んでみると、予想以上に開かれていて心地よかった。夕食は地元食材をつかった手料理のバイキング。日常と違う健康的な食事に大満足だった。夕食時には自己紹介の時間も設けられ、参加者同士親睦を図ることができた。



■結びとして(素人としての感想)
今回の視察は、敦賀市の黒河川発電所から池田町の各施設へと続く中で、単に設備や施設を見るだけではなく、「地域がどう未来をつくるか」という営みそのものに触れた時間だった。黒河川発電所では、水がどのように取り込まれ、導かれ、電気へと変わっていくのか、その一連の流れを実際の現場で体感した。落ち葉対策や導水路の施工、ヘッドタンクの役割など、素人の私には想像もつかなかった丁寧な仕事が積み重ねられており、自然と技術のあいだにある繊細な調整を知った。また、地域ごとの条件に合わせたエネルギーのあり方を考える重要性を改めて感じた。視察前は「小水力=自然に優しい発電」というイメージしかなかったが、現場の人の苦労や工夫を知ることで、電気が生まれる背景には地域に寄り添う知恵や努力が詰まっていると気づかされた。
そして池田町での講演と施設視察は、地域の未来を形づくる取り組みが、生活の中にどのように根づいているかを教えてくれた。水源のまちとしての誇り、豪雪地帯ならではの厳しさ、コンビニ0件・信号2台・学校1校という暮らしの規模感。その中で、木育・農業・資源循環・バイオマス・小水力・断熱など、多様な取り組みが互いにつながり、「地域で未来をつくる」姿勢が確かに息づいていた。どの施設も派手さはないが、町の人が自然と向き合いながら丁寧に暮らしている様子が伝わり、便利さでは測れない豊かさに触れたように思う。今回の視察で得た学びは、私自身が関わる地域づくりにも必ず活かせると感じているし、地域資源をどう未来につなぐかという問いに、改めてしっかり向き合うきっかけとなった。
*******************************
2日目、春増さんのレポートです。
関西広域小水力利用推進協議会主催:2025年北陸ツアー 2日目(11月9日(日))報告
2日目はあいにくの小雨模様、8時半に宿舎のコムニタを出て、池田町役場で本日参加組と合流し北陸電力の小水力発電所の持越(もちこし)発電所、白粟(しらわ)発電所に向かう。
持越発電所は1909年、白粟発電所は1929年にそれぞれ運開しており、ほぼ100年を超してなお運転を続けている小水力発電所である。

発電所建屋内は撮影禁止だったが、イームル(株)社製のフランシス水車が3台設置されていた。いずれも2000年ころにリプレースされている。運開当初は750㎾の出力という資料もあったが、100年を超える間の維持保守やオーバーホール等で効率が良くなり出力が増えたのだろう。
明治のこの時期は福井県内で多くのはた織り機械が導入され、その電源需要がこれらの小水力発電所建設の背景にあったとのこと。


ペンストック

昼食後、水海(みずうみ)地区に向かう。個人的にはこのツアーで最も関心を持っていた水海水力発電所の説明と見学である。もとは小学校の分校で今は地区の集会施設になっている建物で、説明を受けた。

地域の有志17名が小水力発電事業会社である「合同会社 水海電力」を立ち上げ、いくつものハードルを乗り越えて昨年3月に運用を開始した。ツアーに同行していただいた上坂先生(富山国際大学教授、全国小水協代表理事)がこの地区の出身で上坂先生の強力なサポートもあった。
「仕掛けを作って仕組みをのこす」というキャッチフレーズがタイトルになっている発電所建設の工程を水海水力の村上さんから詳しい説明をお聞きしたが、資料には記載されないいろいろなご苦労を交えたお話であった。

水海水力発電所の概要は以下の通り。
有効落差:39.43m
最大使用水量:0.69m3
出力:199.9㎾
年間発電量:1,313,343kWh (設備利用率:75%)(2024/4~2025/3の実績は74%)
取水方法は既設の砂防堰堤に増設部を腹付けし、越流部にチロリアン取水設備を設けてある
水圧管路:総延長 711.7m うちFRPM管 800m 水管橋31.1m
水車はベルギーのJLA Hydro社のクロスフロー
総事業費:422百万円 うち金融機関(福井信金)の融資額は346百万円
なお、水海水力の資本金は設立時は177万円で令和5年に2900万円に増資されている。
水海水力の事業として、水海区の自治活動の支援を通じて水海区の「賑わい創出事業」を掲げている。地域の資源を生かし、地域の活性化に貢献している典型的な小水力発電である。合同会社を立ち上げた17人の心意気に改めて敬意を表して報告を終わりたい。
*************************
今回の研修ツアーでは、福井県民生協の高井さん、池田町の溝口さん、北陸電力大野水力センターの皆さん、合同会社水海水力の皆さん、そして事前コーディネイトを手伝って頂いた上坂さん(富山国際大学)と下村さん(運営委員)に大変お世話になりました。皆様、本当にありがとうございました。
充実した2日間を終えて、解散時いは「さて、来年はどこに行きましょうか?」と早くも来年の行き先を皆さんに相談したところです。
バスを京都から仕立てての1泊2日ではなく、会員有志のマイカーに同乗するというスタイルで催行しました第11回でしたが、もし、このスタイルで皆さんにご満足いただけるようでしたら、次からも、と考えております。
引き続き、関西広域小水力利用推進協議会をよろしくお願いいたします。 (事務局:里中)























































