伊賀市、馬野川発電所を見学しました(2019/11/15)

関西広域小水力利用推進協議会は2012年9月発足ですが、それから7年が経過して、会員さんが直接関与する小水力発電所が出来てきました。

高知の馬路発電所、滋賀の姉川ダム発電所、三重の馬野川発電所、高知の吉井堰発電所、そして来年は奈良の下北山村発電所がリプレース後運転開始の予定です。

11/15(金)に三重県伊賀市の馬野川発電所の見学会をしたところ、当協議会会員のみならず、岐阜県と鳥取県からも参加者があり、6名で行ってまいりました。

事業主体の「みえ里山エネルギー㈱」の松崎さんと社員さんが、半日かけて丁寧にご対応、説明をしてくれました。

8/1の竣工式と11/15見学会での写真をご紹介します。

来年の小水力研修ツアーは、上記、姉川ダム発電所とここ、馬野川発電所、そして2015年に村営小又川発電所として見学させてもらった下北山発電所の、3ヶ所をめぐる研修ツアーを計画しておりますので、馬野川発電所の詳細はその時にぜひ、現地を訪問してしてください。

当日の馬野渓谷は、紅葉が始まりかけたところで、空気がぴーんと澄んでいました。発電所の取水は、ゴミ、葉っぱとの闘いですので小水力発電事業者にとって紅葉気分に浸れないかも知れませんが、導入された除塵機の威力も発揮できるところです。

発電所は建設するまでの長いご苦労があり、運転開始するとそれはそれで毎日、気の抜けない日々が続きます。遠隔監視装置や監視カメラ、スマホに情報が飛ぶなど、最新技術を活用するのはもちろんですが、緊急事態の時に「今、どうするべきか」の判断は、最後は人間でしょう。慎重には慎重を重ねた土木工事の完成度を拝見しても、松崎さんや建設工事を手掛けた関係者の皆さんの「慎重さ」がこれからも、息の長い稼働を支えるものと思います。

日が落ちるとちょっと寒いくらいの午後でしたが、お忙しい中、松崎さん、社員さんに本当にお世話になりました、ありがとうございました。       文責:里中(事務局)

小水力発電を訪ねる旅~四国・徳島と愛媛を巡る(2019/9/28-29)

今年で8回目を数える「小水力発電を訪ねる旅~四国・徳島と愛媛を巡る」を9/28-29、終えてきました。台風の影響が心配されましたが、お陰さまで大きな雨にあうこともなく、参加者11名で無事、研修の旅を堪能しました。

今回の報告は、当協議会の賛助会員である(有)イー・セレクトさんの新入社員、中野月夜さんが書いてくれました。小水力発電を見るのは初めてという事だそうですが、たくさんの驚きと感動のひとコマをまとめてくれました、ありがとうございます。

今回の見学先である「小美野発電所」と「別子山発電所」は住友共同電力㈱の民間所有と言うことで、発電所内部写真は控えさせていただきました、ご了解ください。

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はじめに

今回の四国研修ツアーは、徳島県唯一の村である佐那河内(さなごうち)村が経営し、2015年9月に竣工された、低圧連系規模での小水力発電所としては先駆的である「新府能発電所」と「住友共同電力株式会社」が保有し、近隣集落へ配電線を持つ「別子山発電所」と「小美野発電所」を見学させていただきました。「低圧連系」と「地域配電」に注目しながら自然豊かな四国・徳島と愛媛の施設を巡らせていただきました。

9/28 (土) 1日目

出発

晴天の朝、京都駅のバス乗り場に集合し、バスで徳島県へと出発しました。和気あいあいとした雰囲気の中、バス内ではじめに南川会長から挨拶をいただき、参加者全員の自己紹介を行いました。様々な業種の方が参加されており、知識レベルは様々でしたが、皆さん小水力発電や再生可能エネルギーに強い関心を持っていらっしゃいました。京都から出発し明石海峡大橋と大鳴門橋を渡り、車窓から見える渦潮もそこそこに、マイクを回し意見交換を行ったり、第1回から第7回までの小水力発電ツアーを振り返ったりしました。

新府能発電所到着

最初に向かったのは、新府能発電所です。新府能発電所は佐那河内村が徳島県土地改良団体連合会に計画策定を委託し、旧府能発電所の復活を検討したものの、事業性が認められず、徳島県再生可能エネルギー協議会(産官学民で設立)の協力を得ながら、水車、導水管路、連系接続方法などを工夫して事業費を削減し、事業化した経緯がある施設です。今回はその施設のうち、旧府能発電所で使われていた上部水槽を活用しつつ改修したヘッドタンクと旧発電所の発電機を展示する資料館を見学させていただきました。

 

維持管理を担当されている徳島地域エネルギーの大下様と佐那河内村職員の岩野様から新府能発電所の全体の説明を行なっていただきました。

 

 

事業費削減に貢献~イタリア製水車

新府能発電所は小水量落差に対応したイタリアのIREM社のペルトン水車を採用していました。小さな規模での実績が少ない国内産水車に比べ安価で、現在まで故障したことはないそうです。

事業費削減に貢献~導水管路

水力発電機の更新に合わせて水圧管路に高密度ポリエチレン管を採用していました。高密度ポリエチレン管は鉄管よりも施工性・耐久性に優れています。また接続方法としてバット融着方式という弱点部を生じさせない接続方法をとったそうです。

旧施設を改修したヘッドタンクを見学

取水した水を何層にもわけ落ち葉などのゴミを取り除いていき、発電に使用できるようにしていきます。上部水槽に当たるヘッドタンクから水が流れ出ているにもかかわらず、水面の変化もなく発電していることに驚きました。また春先などはスギ花粉で水面がいっぱいになり、水位計に付着すると誤動作してしまうため、電極型水位計の掃除を行ったりしているそうです。

資料館

除塵と沈砂を兼ねた上部水槽(ヘッドタンク)を見学した後、資料館に移動し、更に府能発電所の理解を深めました。資料館内には大正時代の旧府能発電所の様子が分かる写真や当時の水車発電機の実物が置かれており、とても見応えがありました。

 

大正時代から活躍した発電施設が、地域の方の熱意で再び復活し令和の世でも動き続け、地域を支えている事に情熱とロマンを感じました。

 

旧府能発電所のペルトン水車と同期発電機

 

新府能発電所を出発し、愛媛県の別子銅山記念館に向かいました。移動のバスでも、かんかんがくがくと意見交換を行いました。

 

 

別子銅山記念館

別子銅山記念館では1690年に銅山が発見されてから1973年に閉山するまでの歴史を見事な展示施設の中で学びました。当時の住友の歴史や働く人々の暮らしや地質学の研究など様々な切り口の展示はとても興味深かったです。屋外には鉱山専用鉄道用にドイツから購入した第一号蒸気機関車なども見る事が出来ました。また、展示物だけでなく建物も大変見応えがありました。記念館は半地下のコンクリート建造物で、別子銅山守護神が祀られている大山積神社境内にあり、屋根は全面サツキに覆われており、別子銅山と自然あふれる山々をイメージでき大変荘厳な佇まいでした。満開になるのは5月なのでまたいつか満開の時にも行きたいと感じました。

 

 

 

 

 

明日向かう別子山発電所と小美野発電所にアクセスの良いオーベルジュ森のゆらぎに宿泊し、フランス料理のフルコースを食べ、2次会を行い1日目は終了いたしました。

オーベルジュ森のゆらぎ広場、藤のツルをはりめぐらした巨大なグリーンのオブジェ(いずれドーム型の日よけになる?)

 

 

 

 

 

 

9/29 (日) 2日目

2日目は、住友共同電力株式会社の職員お二人の方に2箇所の発電所施設内を見学させていただきました。小美野(こみの)発電所の見学を行う前に同社のご担当者から小美野発電所と別子山(べっしやま)発電所について説明を行っていただきました。また水力発電所だけではなく住友共同電力さんが取り組んでいる、バイオマス発電事業や太陽光発電など詳しく教えていただきました。

小美野発電所

小美野発電所は旧別子山村の森林組合から譲り受けた小水力発電であり、別子ダム下流の銅山川の水を取水して最大1,000kWの発電、メインは新居浜地区の住友関連の工場に送電していますが、近隣の集落へも配電しています。昨日、宿泊していたオーベルジュの電気も送電しているそうです。

住友共電さんが管理している電柱

 

 

 

 

 

 

別子山発電所

別子銅山発電所も旧別子山村の森林組合から譲り受けた小水力発電であり、分後谷川の水を取水し、最大71kWを発電しています。小美野発電所にも別子銅山発電所にも言える事なのですが、周囲の川の水や自然と調和してとても美しかったです。

 

 

住友共同電力のお二人とお別れして、最後に別子銅山をテーマにした観光施設に立ち寄りました。

 

マイントピア別子

別子銅山発電所を出発し、マイントピア別子に向かいました。マイントピア別子では自由行動をとり、私は砂金取りにチャレンジし、金を一粒取ることが出来ました。

マイントピアの向こうには、煉瓦造のレトロな建築遺構が見られます。当時東洋一の規模(落差約600m)といわれた旧端出場(はでば)発電所です。展示館としての整備が進められていて、壮大な電力開発の礎としての水力発電施設の開館が待たれます。
                                   文責:中野月夜((有)イー・セレクト)

「分かる・電気講座」4回シリーズ(10/12~)開催します

<連続企画学習会を開催します>

「再エネするにはここが大事! 分かる・電気講座」(4回シリーズ)

6月総会以後、ご案内が遅くなっておりましたが、電気に関する学習会の内容が決まりましたのでお知らせします。再生可能エネルギーに取り組むために必要な電気知識を学ぶ連続講座として、水力発電だけでなく、日常生活にも役立つ電気のもろもろをキャッチアップしましょう。ぜひ、ご参加ください。

ご案内チラシ(PDF:276KB)

〇第1回 10/12(土)午後1時半~3時半  京染会館(先着36人)
講師:山見拓さん (有)ひのでやエコライフ研究所
テーマ:(仮)「再エネを知るための(必要最低限の)電気の知識、ゲットしましょう」

〇第2回 11/16(土)午後1時半~3時半 経済センター(先着24人)
講師:速水二郎さん 関電OB、電力労働運動近畿センター
テーマ:(仮)「発電所からの電気が我が家に届くまで~送電と配電の仕組み基本」

〇第3回 12/14(土)午後1時半~3時半 経済センター(先着24人)
講師:山見拓さん  テーマ:(仮)「発電のいろいろと蓄電の是非」

〇第4回 12/21(土))午後1時半~3時半  京染会館(先着36人)
講師:速水二郎さん テーマ:(仮)「系統連系したい時に必要な電気の基礎知識」

〇会場:
京染会館 京都市中京区四条通西洞院西北角 TEL: 075-221-1966
https://www.kyozomekai.or.jp/access/

京都経済センター 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地 TEL: 075-708-3333
https://kyoto-kc.jp/access

〇受講料:各回ごと¥1000(資料代含む)4回通し¥3000 ※申込時に申告、第1回目にお支払ください
〇申込方法:連絡先に、メール、FAX、電話で
〇申込期限:第1回目は2019年10月10日まで 2回目以後も開催2日前までに
〇申込先:メールで info@kansai-water.net(チラシの2P目をご利用ください)
FAXで 075-371-0794(チラシ2P目に記入後、FAXしてください)
電話で 080-7051-5830(必要事項をお伝えください)
〇問い合わせ先:080-7051-5830(里中)

第8回小水力発電を訪ねる旅~四国・徳島と愛媛を巡る(9/28-29)

2012年当協議会設立した年から実施している「小水力発電を訪ねる旅」も、今年で8回目となりました。
昨年の鳥取方面は、1950-60年代に建設された発電所が更新時期を迎えた、中国地方の小規模な発電所が どんな様子になっているか、見て回りました。

今年のテーマは、低圧連系規模の佐那河内発電所と、一部地域配電をしている住友共同電力さんの発電所です。
昨年の北海道ブラックアウト問題の時に、支笏湖周辺で王子製紙が保有する水力発電からの電気が 地域に配電されていた事で停電をまぬがれた例を知り、電力会社ではない民間の水力発電所が 地域民家に配電している住友共電さんの様子を見学、お話しを伺いに行こうと思います。


京都を出発して1泊2日のバス旅行でも京都にもどって来れる見学先を見つけるのが
だんだん難しくなってきました。

今年の徳島県の佐那河内村~愛媛県の新居浜市・四国中央市でも、時間行程はかなり厳しくて、 宿泊場所の選択について、費用アップするので迷いましたが、発電所に一番近いというアドバンテージを優先させていただきました。

申込用紙は下に添付しております。
今年も賛助会員のマイチケットさん(旅行代理店)が旅行企画を手伝ってくれます。

佐那河内村さん、住友共電さんには土曜日/日曜日の見学ですが、ご協力くださいました。
会員の皆さんはもちろん、一般参加の方も歓迎ですので、お誘いあわせください。
(水力発電所ってどんなもの?)と初めての方も、どうぞお気軽にご参加くださいますよう
ご案内いたします、よろしくお願いします。

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【第8回小水力発電視察旅行〜(仮)徳島県・愛媛県を訪ねる〜】
日時:9月28日(土)〜29日(日) 1泊2日
集合:9月28日(土)08:15 京都駅観光バス乗り場
解散:9月29日(日)18:30 (予定)京都駅解散

旅行代金:32,000円
※旅行代金に含まれるもの
専用マイクロバス貸切料(ドライバー1名費用も)
宿泊費(3〜4名1室/朝食・フレンチの夕食)(飲み物アルコール別)
昼食代(2回)

訪問先:佐那河内村発電所・別子銅山記念館・小美野発電所・別子山発電所
マイントピア別子

最少催行人員:18名
定員    :21名(+6名)

宿泊先:『森林公園 森のゆらぎ オーベルジュ』
http://besshiyama.com/yuragi/

※この宿泊先は無駄のない行程を組むための立地条件を第1に考え選択しました。
温泉ではありませんが森林の中の宿泊施設で、フランス料理のフルコースを
お楽しみいただけます。

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第8回小水力申込書

全国協議会総会(7/20)と政策シンポジウム

小水力協議会という名前の団体は、北は北海道から南は鹿児島まで、各地にありますが、そうした全国の小水力仲間達を水平関係的にまとめているのが、全国小水力利用推進協議会です。今年の総会、シンポジウムに当関西協議会監事の奥村さんが出席してくれたので、報告と写真をお届けします。

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令和元年7月20日、東京都日比谷図書館コンベンションホールで行われました全国小水力利用推進協議会第14回定時総会および小水力発電政策シンポジュウムに、出席致しました。

1 全国小水力利用推進協議会第14回定時総会
別紙議案書にもとづき行われました(10時30分~11時30分)
司会者・議案説明 中島 大
議長       後藤 真宏
会の成立    会員数187名 出席者22名 委任状70名
第一号議案   事業報告(中島)
第二号議案   決算報告(中島)
監査報告(中込秀樹)
異議なく可決
第三号議案   事業計画及び予算(中島)
その他
異議なく可決

(総会に参加してみて)
議案書が比較的詳細に作成されていたため会の事業内容が良く分かりました。
昨年度の決算が1千万円のところ本年度の予算が約倍以上の2千4百万円となっているので、協議会の組織・体制がどうなっているのか、大幅増加分は委託されるが多少の不安が残りました。
相当な予算なので、セミナー・研修会などの講師派遣などボランティアが多いようなので、少なくも実費を出さなければ、会の発展はできないと思います。会員の出席が22名で非会員が多いなか、大きな会場で発言が難いように思われるので、総会には会員のみで、小会場で今後行われてみては、と感じました。

 

 

 

 

 

Ⅱ 小水力発電政策シンポジュウム
1. 日時 令和元年7月20日 13時30分~17時
2. 出席者  約100名(会員・非会員)
3. 司会者  服部乃利子理事
4. 開会挨拶
会長愛知和夫氏欠席のため、前田典秀理事が挨拶文代読

 

 

 

 

 

5. 講義内容(配布資料にのっとり)

(1)議題   日本文明とエネルギー(水力発電の底力)
講師   竹村公太郎(日本水フォーラム代表理事)

講義概要  世界のエネルギー自給率日本は33位で6%に過ぎない。日本は水力発電には恵まれているが、大規模発電はできない。小水力発電は可能であるが、電力量は微々たるもので再生可能エネルギーの位置付けが低いことが発展を鈍らせている。日本列島をエネルギー列島に分散と多様性化し、過去に北海道の停電のような集中化は避ける。竹村講師の「水力発電が日本を救う」の本の内容と乖離があり、配布資料からも小水力のあり方について少し、理解できにくかったように思いました。


(2)議題  地域のための小水力開発・現在~コミュニティパワーの活用
講師    清水満(泉北水力発電株式会社)

講義概要  秋田県における既設再エネ事業、仙北市の未開発水力、水力発電の義務と責任、地域のための小水力開発とは、地域貢献型水力開発を実現するためのポイント、秋田県及び仙北市の現状と課題、仙北水力発電開発の現状について配布資料にもとづき詳しく説明がありました。小水力発電は、太陽光発電や風力発電から見ると、少量の電気しか望めない。地域貢献型水力開発は、地域の関係者がプロジェクトの大半を所有する。プロジェクトの意思決定はコミュティに基礎をおく組織によって行う。社会的・経済的便益の多数は地域に分配する。この三原則が小水力の実現のカギであるとの力強い講義がありその意気込みに感服しました。このような事業家が各県に誕生すれば、中山間地域の町おこしに小水力が貢献できると確信しました。

 

 

 

 

 

(3)議題      エネルギーの民主化とデジタルグリッドの未来

講師      服部力也(デジタルグリッド代表取締役会長)
講義概要    金融のデジタル化によるビッグバンが起こっているが、電力はアナログの世界になっているので近い将来デジタル化にしていきたい。再生可能エネルギーの時代に入って来たので、系統不安定をなくし系統強靭化を図らなければならない。小水力発電は地産地消による地域の再生ができ唯一の電源である。資料も分かりやすく勉強になりました。

シンポジュウム終了後,新橋の中華料理店で24人が出席して懇親会が開催されました。
地方協議会の運営や財務、小水力地点の選定の難しさ、など苦労話に花が咲き有意義な一時を過ごすことができました。  (関西協議会監事:奥村 一)

第8回総会(2019/6/8)を開催しました

6月8日(土)の午後、京都市内の京染会館において第8回の通常総会を開催しました。

会員の皆様や一般参加の方も含めて、会場の席が足りなくなるくらいの状態でした。たくさんのご参加、ありがとうございました。

議案については無事、ご承認いただき本格的に今年の計画に入ることができました。総会の議事内容については、議事録署名の手続きが完了した後にHPにアップする予定ですので、そちらをご覧ください。

ここから総会の様子の写真です。

会場入り口、席が足らずに後ろまで増やしました
議事説明の様子、受付会費担当の澤田副会長、お手間かけました
監事の奥村さんより監査報告

 

 

 

 

 

竹尾理事より2019年度の方針説明

 

 

 

 

 

 

当日の後半は「小水力現場からの声」として、下記のような話題提供、報告がありました。

〇「ただ今、建設中! 高知県三原村芳井堰~住民主体の小水力発電はどうあるべきか?」

話題提供:増井三郎さん(NPO法人いきいきみはら会理事長、芳井堰PJ事業主体)

写真左が増井さん、右が平井さん

 

 

 

 

 

 

〇「大事にしたい、100W発電~5.5リットル/10mの挑戦」

話題提供:平井政志さん(合同会社クールアイランド、関西協議会会員)

平井さんのターゴ水車システムの説明

 

 

 

質疑応答に答えていただいたお二人

 

〇「下北山村営小又川発電所更新事業について」

話題提供:伊東真吾さん(㈱コープエナジーなら、協議会運営委員)

伊東真吾さん

 

 

 

 

 

 

この小又川更新事業については、下記のように、プロジェクトアセット出資者の募集をしています。

「下北山村 小又川水力発電所更新プロジェクト」特集ページ」

https://www.en-try.jp/feature/coop-energy-nara/

都会に住む人達が小水力発電に直接関わることはなかなか出来にくいですが、こうしたカタチで小水力の実現に応援できる事もあります。

〇「”水循環基本法”施行満5年を前に、何が問題なのか?論点整理」

話題提供:宮本博司さん(協議会運営委員)

宮本博司さん

 

 

 

 

 

(リニア計画のための法律)ではないかとの指摘もあるようです

法律は、出来て良かったよかった、ではなく成立した後、どのように運用、活用させているかの検証作業をしていかないと、今回の宮本さんの報告のように「機能しない”水循環基本法”となっているのは本当に残念です。

政府機関に対して、失望、憤り、残念感はたくさんありますが、昨今の異常気象や森林保全の衰退も考えると、小水力に関与する立場からだけでなく、これからも”水”をとりまく環境に無関心ではいられない、と感じました。

発電だけが水利用ではなく、地球上の生き物すべてに関係する”水”を、どれくらい将来おの世代に清いままで渡せていけるのか、私達大人の責任と課題です。

後半はかなり詰め込み過ぎの感はありましたが、高知のお二人から「小水力発電はとにかくねばり強く、確信をもって進めるべし」との力強い言葉をいただきました。

吉井堰が計画されてより早や8年。その間、いくたの困難を乗り越えて今年の年末までには稼働スタートの予定です。

今年の「小水力を尋ねるツアー」で、三原村に行けないか検討したのですが、京都からバスで、やはりどうしても2泊3日でないと往復できない距離にあるうくらい、高知県の西部にあるのが吉井堰プロジェクトです。会場からも「今日の話を聞いて、ぜひ、現地に行ってみたくなった」と発言してくれる人もいました。

今年の国内小水力ツアーは、9/28-29、四国方面で計画中です。実施内容が決まりましたらまた、またご案内します。

6/8総会を終えて、関西広域小水力利用推進協議会の今年の活動を今、企画しておりますので、今後ともどうかご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

文責:事務局里中

 

 

6月8日(土)午後、第8回総会を開催します

来る6/8(土)に通常総会と小水力発電に関する話題をご披露する会を催します。

どなたでも参加できますので、ぜひ、ご参集ください。

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<総会と小水力現場からの声>

~高知から110kWと100Wの話題

~奈良県下北山村更新事業

~“水循環基本法”の問題点 他

○2019年 6月 8日(土)午後1時半~5時

○場所:京都市中京区 四条通り西洞院西北角

京染会館(フレスコの西隣)  6階  会議室 http://www.kyozomekai.or.jp/access/

○参加費無料(総会だけ会員対象、一般の方は傍聴)

◆13:30~ 開会 第8回通常総会

◆14:40~16:10

○「ただ今、建設中! 高知県三原村芳井堰

~住民主体の小水力発電はどうあるべきか?」

話題提供:NPO法人いきいきみはら会 増井三郎さん

○「大事にしたい、100W発電~5.5リットル/10mの挑戦」

話題提供:平井政志さん(合同会社クールアイランド、関西協議会会員)

(休憩)

◆16:20~16:50

○「下北山村営小又川発電所更新事業について」

話題提供:伊東真吾さん(㈱コープエナジーなら、協議会運営委員)

○「“水循環基本法”施行満5年を前に、何が問題なのか?論点整理」

話題提供:宮本博司さん(協議会運営委員)

2019年京都総会、チラシ

常時100Wへのトライ~貴船川と比良川での小型水車設置実験(2019/03/03+03/19)

2014年頃以後、手造りレベルでハブダイナモを使う小型水車(4W以下)までは出来ていたのですが、100W以上の発電を常時維持するというステージに行くのが悩みでした。関西協議会と交流のある岐阜協議会の野村典博さんが「自然エネルギー学校」を通して、地域住民の人達と、一から学ぶ小水力講座のような取り組みを2011年から始めています。これまで3年計画で順次、郡上市、大垣市で実践を重ねてきました。その中で、採用されていたのが、当協議会会員で高知県在住の平井政志さんの会社が販売している「Cstream-1」というターゴ水車です。
クールアイランド 平井さんブログ
http://cool-island.com/?page_id=39

この2年ほど、京都市の支援を得てエコロジーセンターさんとエコ学区からの要望を受ける場面が増えていますが、ハブダイナモ(自家消費)以上の出力で常時自家消費できる機器が求められてきました。野村さんからのアドバイスで今回、平井さんのターゴ水車を実際に設置してみることになり、3/3=貴船川、3/19=比良川での設置実験に至りました。

ターゴ水車カタログ0003(平井)

果たしてカタログ通りの性能を出してくれるだろうか、野村さんのおっしゃるように実用面や耐久性で課題はないだろうか、と平井さんにご無理を言って短期レンタルしてもらい、京都で設置実験をすることになりました。

3/3、当協議会の運営委員である山本さんは京都市左京区鞍馬にお住まいなので、知人で鞍馬川そばで旅館を経営されている方に協力をお願いしてくれました。貴船川は夏になると納涼床床が、奥ノ院下流あたりから設置される観光スポットですが、床が設置されるまではその知人の方が管理するエリアなら実験ができそうだという事で、準備しました。(貴船川のこのエリアは一級河川でしたので、京都府土木事務所に一時占有許可をもらいました)

取水には苦労しました。岩場の間に、取水ホースが入るだけの穴を開けたみかんケースを準備して、なるべく周囲の環境をいじらないようにしました。

 

導水管には配管パイプを使うのが本来ですが、仮実験のために長い配管を用意することが出来なかったので、巻き取れる=保管場所に困らない消防ホースを使いました。なので、なおさらホースに水を入れる(呑みこんでくれる)事が難しかったです。

ヘッドタンクもなく、水圧をかけることができない状態で、何とか下流へ導水するまでにみんな、懸命でした。最終的に下流側の水車発電機に水は通りましたけど、ヘッドタンクが無いので、ホースに水が溜まった分だけ、水車が動く=間欠泉のように発電する、という状態でした。

瞬間的ではありましたが、この条件で発電した事は確認できました。当日は、岐阜から野村さん、元伏見工業高校の足立先生、エコセンの方などのご協力をいただき、南川会長、監査役の奥村さんもサポートしていただきました。

 

ターゴの羽根に当たるノズルが、大・中・小とあり、水量に合わせて取り換えがでます。今回は一番、少ない=先が細いのを使いました。写真は、その取り換えをしているところです。当日は雨模様でしたけど、皆さんのお陰で何とか平井さんターゴ水車の仕組みや、取水の難しさなど、現場体験することができました。

 

たったこれだけの事ですが、水力発電というのは、実験場所が大変なことを痛感しました。今回は貴船川でご協力いただける方がおられたので、場所を借りることが出来ましたが、十分な発電ができる条件の場所探しにも関連しますが、「小水力発電ができる場所」そのものを、イメージするのが難しい、ここなら出来るかもとなかなか気づけないという点が課題に残りました。

 

 

貴船川実験が終わって、平井さんに水車をお返しするまでまだ日にちがあったので、もう一度、やってみようとあちこちに声をかけたところ、滋賀県大津市から青木豊明さんから連絡がありました。

青木さん個人HP 湖西環境ギャラリー
https://kosei-toyo317.jimdofree.com/

青木さんは元びわこ成蹊スポーツ大学の先生で、2006年から比良山のふもとで小水力発電設置をされている方です。(私は2012年2月にスポーツ大学で初めてお目にかかりました) その場所が今も健全に残っているということで、青木先生とお知り合いのFさんにもご協力をいただき、3/19に2回目の挑戦となりました。

もともと比良山に登るリフトがあった場所ですが、今は廃業しています。立派な水車小屋があり、今でも中にペルトン水車に導水されていて、いつでも発電できる状態だそうです。

ただ、具体的な電気の使い道が無いので、水車小屋の中に負荷の白熱球がありました。

取水口は上流で確保されている状態で、導水管が水車小屋まで完備している好条件です。青木先生の水車スペックは、「落差30m,水量2L/s,定格発電300W」「パイプはポリエチレン50/60mm」という事でしたが、平井さんターゴの入口弁の口径が40mmなので、それに合わせる異径ジョイントを準備する必要がありました。

30mの落差の水圧というのがかなりのものです。本当の発電所なら、水車建屋に入る直前に入る場所でアンカーブロックで配管を固定させる必要がある箇所ですが、そこは臨時の実験なので、木材でクイを打って、配管を針金が巻いて固定しました。

水車羽根に水を当てる角度などの微調整をすることがなかなか難しく、入口弁のつなぎ目がゆるい状態を解消されなくて、水がすき間から噴き出す状態でしたが、何とか、連続発電することができました。

負荷のLEDライトが点灯してます

 

 

 

 

 

 

 

 

青木先生が設置している取水口、とても簡単なように見えてノウハウがあるかも?

 

 

最後に取水場所まで歩き、どんな取り方をしているのか見てみたのですが、意外に簡単な仕組みでした。浸透取水の一種だと思いますが、実際にもっと接近して見ないと、どうなっているのか仕組みが分かりませんでした。

 

 

青木先生の設置条件が、落差30m、水量2Lです。平井さんの水車が一番うまく機能するのは、2~3Lで、落差16~22mです。野村さんは「10m、5.5Lの条件なら場所を探せる可能性が高いのではないか」との事なので、京都市内のみならず、この条件で常設できる(常時、負荷を必要とする)場所を、今後、探してみようと思います。

6/8の総会では、いきいき三原会の増井理事長とともに、このターゴ水車を販売している平井さんが、総会で話題提供をしてくれます。タイトルは「大事にしたい、100W発電~5.5リットル/10mの挑戦」です。

FITで売電して地域に収益を還元したい、という規模にいくには、50kW規模程度が出来るまでの条件が整わないと採算がとれないだろうというのが、現状で、それもかなりハードルがあるのが現実です。売電を目指す小水力もあり、しかし同時に、こうして100Wをどう身近かなところで、自家消費していく小水力もあり、という事をこれからも大切にしていきたいと思います。              文責:事務局里中

 

 

 

 

2019/02/23-24 洲本市域学連携事業<洲本市×6大学連携シンポジウム>に行ってきました

関西小水力協議会は2012年9月に出来ましたが、その年の初め頃から小水力に関心のある人達との出会いが少しずつできていました。その流れは設立後も続き、現在も「小水力ってどんなもの?」と思う人達とのつながりを大切にしています。

洲本市、龍谷大学との出会いは、その第一歩と言っていいほど、今に至るまで続く感慨あるものです。

2012年11月に龍谷大学で「再生可能エネルギー塾」という講座が開かれ、そこで出会ったのが、洲本市役所職員の高橋さんでした。高橋さん以外にも、この場からご縁ができた人達がたくさんいますが、今回はそれから7年経過した中で、洲本市さんが6つの大学との連携事業により、大きな成果をあげてきた経過の集大成として「洲本市×6大学連携シンポジウム」を開催されたので、参加してきました。

洲本市文化体育館 文かホールのロビー

23日、三宮から高速バスに乗り、もう行き慣れたという感じの洲本市へ。市役所庁舎が改築されたはずですが、そこは見れないままに、「文化体育館文化ホール」の会場へ。すでに、パネル展示が展開されていて、大学ごとに参加された学生さんが、展示内容を説明していました。

 

 

プログラムの最初は「地域住民×大学生のしゃべり場~なぜ今、ワカモノが洲本市に集うのか」と、11人の方が、趣向を凝らした<しゃべり場>に丸く集まって談義開始。

しゃべり場に集う、学生さんと地域のみなさん

「地域と大学との連携」と言葉にするのは簡単ですが、まず、市内のどこの地区がそうした取り組みに参加してくれるのか、地域住民のニーズが無いと成立しません。洲本市の場合、そこへの働きかけと掘り起しがしっかりしていたのでしょう、4地区の住民の皆さんが大学との活動を交流をスタートしていきました。

基調講演「地域が大学と連携することの価値」牧新太郎氏

しゃべり場で洲本のどの地区の人達が、どの大学とどんな事をしてきたのかを、ざっくり見せてもらった後に、基調講演がありました。

講師の牧新太郎さんは、総務省の地域力創造アドバイザーで、市町村アカデミー副学長ですので、最適なテーマをお話しくださり、二人目の馬袋真紀さんも、朝来市でトライしている人材育成や移住プロジェクトについてプレゼンがありました。

左から、白石さん、竹内さん、牧さん、馬袋さん

お二人の基調講演が終わり、洲本市長の竹内通弘さんやしゃべり場に登場した人達とでシンポジウム。

コーディネイターは、大学との連携の根幹を構成している龍谷大学の白石克孝先生(政策学部政策学科教授)です。

 

今回のしゃべり場でも、シンポジウムでも、スクリーンに発言者の言葉の要約を写し出すのが、とてもユニークでした。それは舞台での発言を聞きながら、下の客席でパソコンをパチバチ打っている人が居るからで、その方がこれまでの取り組みや発言者の顔や気心が全部、分かっているかだろうな、と憶測しました。ろうあ者のためのOHP要約筆記でこうした様子は見たことがありますが、要約の仕方がより気さくで、分かりやすく楽しめました。

想定外の漢字変換に笑いがもれる場面もありましたが、・・・でも、キィ入力している人は大変なんですよ。

 

 

 

 

初日23日の午後プログラムが無事終わって、夕方から会場近くのギャラリー施設の部屋で、参加者交流会がありました。

写真に写っているのは、当日、特別のしつらえでテーブルを大きなお皿に見立てて、洲本産の食材で用意してくれたオードブルで、美味しかったです。

写真中央、マイクを持っているのが、先ほどご紹介した、スクリーン要約入力をしていた、洲本市役所職員の高橋さんです。2012年秋に出会って以後、洲本市で再生可能エネルギー、域学連携を言えば「高橋さん」の名前がすぐ出てくるほど、関西小水力協議会とも親しくしていただいている方です。ギャラリーという不思議な空間で、珍しいお料理と、なつかしい洲本の人達とひと時を過ごしました。

翌日2/24は、域学を実際行っている現場を回るエクスカーション。2012年の秋、龍大で出会った頃、洲本市千草竹原地区という場所で小水力発電が出来ないだろうか、という高橋さん、地域住民の方との熱意で何度か訪問した場所が、今、どんな風になっているのか、楽しみに訪問しました。

ここは、龍谷大学と九州大学が支援している場所で、小さなペルトン水車で発電しています。水量と落差も小さいので安定した発電を維持するのが難しい様子でしたが、地元のベンチャー企業の協力もあって、3kWhのリチウムイオンバッテリーに充電してから、直流で100mの距離をLEDで足元灯をともしたり、防犯カメラの電源にも活用しているとの事です。

できればもう少し、安定性と扱いやすさを希望されていて、あとひと工夫のために、更なる改善する意欲を竹原地区の方達が持っている事、その気持ちが素晴らしいと感じました。

 

次に見たのは、洲本市ご自慢の「龍谷フロートソーラーパーク洲本」です。

満水面積4.8haあるため池に、6300枚のパネルを浮かべたフロート式太陽光発電です。事業主体は「PS洲本㈱」、総事業費7億円、出力1500kW、年間発電量207万kWhで、施工してから2年目に入ってますが、台風被害もなく順調に稼働し、今年から収益の中から、地域活性化事業に寄付することができるという事でした。

 

「龍谷フロート」の方は2017年9月竣工ですが、その少し前に稼働し始めたのが「塔下新池ため池ソーラー」です。

 

こちらは規模が少し小さい(50kW)のですが、ここで得た知識、知見が次のプロジェクトに活かされているようでした。

ともに事業主体であるPS洲本㈱が、売電利益を洲本市と協議しながら、市内の活性化策などに活用することとしています。大学の関与がなければ、地域の資産であるため池から生まれる収益を、地域還元するという事業スキームが、そうそう簡単に出来るようにも思えず、ここまでもってきた、洲本市と龍谷大学、地域住民、信託会社、地元信用金庫とのおりあいのつけ方に、さぞ、関係者は苦労したのだろうと思いました。

 

 

最後に、「ついどはん」という古民家再生プロジェクトを見学しました。築100年を超え、約30年間、空家として放置されてきた古民家を、京都工芸繊維大学の学生さん達が、調査から始め、敷地の良さ、古民家の持つ味わいを活かし、今後も多様な使い方を考慮し、長く活用されるようにリノベーションしたものです。

 

 

「第4回再築大賞、林野庁長官賞」を受賞しただけあって、建物内部も細部も、以前の良さと活かしつつ、現代生活の利便性も取り入れてありました。

 

 

「ついどはん」が完成した後も、米田邸再建や、廃校リノベーションなど、今も取組みが続いています。

 

古いものを新しく再利用する方が、壊すよりもコストも手間もかかります。手をかけた分、昔の人の知恵を知る事ができたりしますが、何よりも、若い人達が現代の技術と知識を持って、新しい発想で古きものを生き返らせることを楽しんでいる姿に、勇気をもらいました。

改装された室内では、他地区の域学プロジェクト会議が開かれていました。

宿泊も可能な古民家にしたい、高校生と淡路島の料理人がウデをふるう食堂もやってみたい、障がい者の方達が働く就労支援作業室にしたり、など、夢がふくらむばかりです。未来への夢を実現するにも、人の熱意を思いを叶えるためにも、再生可能エネルギーから生まれる収益が、健全に地域活性化に貢献する姿を、洲本市がいち早く見せていくことを、これからも期待しながら、見守っていきたいと思います。

関西エリアにおいても、あちこちの市町村が再生可能エネルギーを活かした、街づくりにまい進しています。洲本市は、淡路島の中央に位置し、温暖な気候と近畿と四国を結ぶ流通の要所でもあります。風力発電、太陽光発電に向いていて、残念ながら小水力発電は、水量と落差の条件が見合わないので、事業用では難しいかも知れませんが、竹原地区のように「売るのではない、自分らで使う」という規模なら可能性はあるでしょう。

淡路島全体で、エネルギー自給率は約30%、食糧自給率は約120%と、条件に恵まれた場所ですが、それでも竹内洲本市長さんの言葉は、全国共通だと思います。

「島に住む人間というのは聞く耳を持たない面もある。でも、地域にやって来た若者達を、地区の皆さんらは、自分の子ども、孫だと思って迎えた。なぜなら、住民達は彼らに”本気”を感じたからだ。”本気”を感じたからこそ、地元は心を開いた。」

貴重な言葉だと思います。

洲本市では今後もこの勢いを止めることなく、もっと、もっと、と前に歩いていくでしょう。洲本での取り組みについて詳しく聞きたいと思う方は、洲本市役所の企画課政策調整係新エネ・域学連携担当へお問い合わせください。きっと、高橋さんが一発で、電話に出てくれるでしょう(笑)。                     文責:事務局里中

 

学習会12/8「将来の主力電源~自然エネルギーはどこまで使えるか?/北海道ブラックアウト・九州再エネ出力抑制から学ぶこと」

2018年9月6日に北海道を襲った震度7の地震で、北海道全部が停電するという初めての「ブラックアウト」を知りました。

2030年に実現を目指す電源構成比率、再エネ22~23%という計画ですが、その内容もしっかり学習しようと言うことで、環境エネルギー政策研究所の松原弘道さんにご講演いただきました。

72Pにもおよぶスライド資料を全部、紹介してくれました

<松原さんのお話しの流れ>

・世界の再生可能エネルギーの動向、欧州との比較、パリ協定の意義

・日本の状況、エネルギー計画と問題点

・九電出力抑制問題、北海道ブラックアウトの経過

 

・電力自由化が進む中での再生可能エネルギー転換への課題

<まとめ>

①知ること ・気候変動のリスクを知る ・原発の制約とリスクを知る ・化石燃料の制約を知る ・自然エネルギーの可能性を知る ・省エネルギーのメリットを知る

②考えること ・持続可能な社会について考える ・次世代のことを考える ・未来のエネルギーのビジョンを考える ・省エネルギーの方法を考える ・自然エネルギーの増やし方を考える ・エネルギーの選び方を考える

③参加すること ・セミナーやシンポジウムに参加する ・NGOのサポータや会員になる ・ボランティア活動に参加する ・地域の活動に参加する ・選挙などを通じて政治に参加する

④実行すること ・省エネルギーを実践する ・CO2排出量を8割減らす ・自然エネルギーを選択する ・自然エネルギーを導入する ・消費者として企業を選ぶ ・政党や政治家を選ぶ

後半は協議会理事の岡山秀行さんが「電線・送電線・系統・変電所・バンク逆潮流・・・実務面から」というタイトルで、かなり専門的な話題提供をしてくれました。

 

 

 

 

 

お二人のお話しを聞いた後に参加者と一緒に質疑応答、意見交換などしました。参加者は少なかったですが、中身の重い学習会でしたので、いろいろな宿題を皆さん、持って帰っていただいたと思います。

文責:事務局里中